葬られた「第二のマクガバン報告」
「動物タンパク神話」の崩壊とチャイナ・プロジェクト
T・コリン・キャンベル
トーマス・M・キャンベル 松田麻実子 訳
という本を読んでいます。
アメリカではガンの原因を突き止めようと
大掛かりな研究がなされているようですね。
ネズミの実験から
人に対しての調査まで
長期に渡って
大規模な調査がなされていて
興味深い結果を出されています。
タンパク質を多く摂取すればするほど
ガンを招く
衝撃的な結論ですね。
アフラトキシンという発ガン物質を与えたネズミを
20%のタンパク質で育てたグループと
5%の低タンパク質で育てたグループに分け
結果をみると
タンパク質を豊富に与えられたグループは
肝臓ガンかその前駆病変を起こし
低タンパク質の方は全くガンにならなかった
という結果になったそうです。
中国のある地域には
乳ガンはおろか
ガンそのものが ない!
また、ある地域には
たくさんのガン患者がいる。
子どもの肝臓ガンまであるらしいです。
中国農村地域で見られる病気の分布として
豊かさが招く病気に
ガン・糖尿病・冠状動脈性心臓病
貧しさが原因の病気として
肺炎・腸閉塞・消化器系潰瘍・消化器の病気
肺結核・寄生虫病・リュウマチ性心疾患・・・・など
富裕層では
動物性タンパク質が豊富に食べられ
貧困層では
動物性タンパク質の摂取が少ない
つまり
お肉を買うお金がなく
イモやトウモロコシなどを食べているそうなのです。
戦後、私の子ども時代は、飢えていました。
食卓には
茶色い胚芽米のようなご飯に
おばあちゃんの手作り漬物に
ほうれん草と目刺しと味噌汁。
毎日がこれでした。
いつもお腹を空かせていたような気がします。
当時は
糖尿病はお金持ちがかかる病気
と言われていて
乳癌はアメリカ人がかかる病気
と言われていました。
怖いのは結核と人さらいのおじさんでした。
それを思うと
タンパク質の摂りすぎが
発ガンを促進させる、というのは
なんとなく、納得できるのです。
発ガン物質を取り込んでも
タンパク質の摂取が少ないと発ガンしにくい・・・・・。
一理あるかも、と思ったのです。