私が結婚したときは三世代同居でした。

 

夫の両親は喧嘩が絶えず

 

姑の母との仲も険悪で、複雑なことになっていました。

 

夫は喧嘩が絶えない家に

私を迎えることを心配してくれましたが

 

妙なことに

私は全員と相性が良かったのです。

 

というより

私は夜中に包丁を持って暴れる人がいなければ

そこは天国のように思えたのです。

 

酒乱の父のお陰で

少々喧嘩が絶えない家庭でも

 

喧嘩ぐらいで死にはせんわ、と

 

まるで地獄から救ってくれたような

有り難さを感じました。

 

私は紙に書きました。

 

この環境を与えてくれた

この家族に一生感謝しよう・・

 

この紙を箱に入れておきました。

 

不思議なことに

喧嘩が絶えなかった夫の家族は

 

皆が喧嘩しなくなった、というより

喧嘩をしたのを見たことがありません。

 

夫は

「嫁という他人が入ってきて

今は遠慮してるのだ」と言いましたが

 

ずーっと自然に仲良くやっていました。

 

私が平和な家庭に育っていたら

当たり前だと思ったでしょう。

 

この穏やかで平和な家庭の有りがたみを

特に感じなかったでしょう。

 

父に感謝です。