70歳以上の人が運転免許の更新をする場合は

講習を受けなければならないそうですね。

 

年を取ってくると動きが鈍くなってきたり

とっさの判断が遅れたりと

 

運転に影響が出てくることがあるそうです。

 

ふと、思い出したのですが

 

夫と京都へ観光に行った時のことです。

 

タクシーに乗ったのですが

運転手さんの名札には81歳と書かれていました。

 

へぇー元気だなぁ。こんな高齢で現役なんだ。と

ちょっと尊敬しました。

 

タクシーはゆっくり走りました。

 

後の車に次々と追い抜かれていきます。

 

ふと窓の外を見ると

道を歩いている人と同じような速度なのです。

 

まぁ、ゆっくりした京都観光なのだから

急ぐこともないか、と思って乗っていましたが

 

その時、無線が入ったのです。

 

「ゲンちゃん、神経痛はどうや?」

 

「あいよ~」

 

「手の痺れはどうや?」

 

「あいよ~」

 

私は夫と顔を見合わせました。

 

手が痺れるそうよ。大丈夫かなぁ・・・

 

夫の顔は少し青ざめています。

 

運転手さんは

「あいよ~」と返事した後

 

ぴっちゃん、ぴっちゃん、と訳の分からない音を

口から出しています。

 

まさか認知症じゃないよね。

 

心の中は不安というより恐怖が湧いてきています。

 

あぁぁ・・・どうか無事に着きますように・・・

 

人には

「ポジティブに考えようね」

なんて言っておきながら

私って案外ネガティブですね。

 

そうこうするうちに

北野天満宮へ着きました。

 

料金を払う時、

運転手さんの手が小刻みに震えていたのです。

 

タクシーを降りてしばらく経ってから

 

人生、生と死は隣り合わせ

 

なんて大げさなことを思ったのです。

 

今日も生きていることに感謝!(^_^)