もう19年も経ったんだなぁ・・・

 

 

四国から大阪まで

バスで往復5時間も掛かけて

温熱に通ってくださったT子さんは

ある宗教の信者さんでした。

 


下血して病院へ行くと

直腸に8センチのガンがあるという診断でした。

 

 

手術で取り除いて、人工肛門になるというのですが

 

T子さんは

体を切ってはいけない、という宗教上の理由で

手術を拒まれました。

 

「このままでは死んでしまう」と医師が言うので

家族や親戚の人たちは

何とか手術を受けさせたいと説得しました。

 

 

 

「未承認の療法をやっていて

死んだらどう責任を取るのだ!」

という人もおられます。

 

エキス温熱友の会は療法ではなく

温熱愛好会だと言ってるのですが

 

ガンの人は情報を求めて必死です。

 

私は責任を取れる立場じゃないので

T子さんの入会をお断りしたのですが

 

T子さんは

自分が死んでも(伊藤)の責任は問わないようにと

一筆書いて温熱に通われました。


 

それでも私は気が重かったです。

結果が出なければ嫌だな、と思ったのです。

 

ガンは

ご本人の治癒力が治していくんだ。

 

私はそれが最大限に働くように

お手伝いしているだけだ。

 

そうは思っても、

温熱が軌道に乗らなければ・・・とか

あれこれ考えてしまいました。

 

重圧を受け止めかねて

T子さんが来るたびに私の胃が痛みました。

 

 

私の焦りなどおかまいなく

T子さんの体は

少しずつガンを消しにかかりました。

 

毎回していた0ーリングテストでは

変化のない時もありましたが

 

ガンの大きさが1ミリ、2ミリと

少しずつ小さくなっていきました。

 

体内では何が行われているのだろう、と

不思議に思いました。

 

きっとリンパ球がせっせと働いて

ガンを崩しにかかったのだろうな。

 

何だか岩を削る岩窟王のようだな、と

想像したりしていました。

 

 

1998年11月から1日置きに通ってこられ

1999年6月に

彼女は再び病院で検査を受けられました。

 

その時の写真です↓

 

 

 

こんなに大きいのに

どこにも転移していないのが不思議だと、

お医者さんは言ったそうです。

 

 

この頃はまだ下血も続いており

ハラハラしましたが

 

T子さんは執念のように通ってくるのです。

 

温熱を始めて10ヶ月ぐらい経ったころ

いつの間にか下血も止り

 

0-リングテストすると指が閉じましたね~

 

「T子さん、病院で検査を受けてください」と

勧めると

 

ガンを診断した四国の病院ではなく

東京の帯津三敬病院へ行かれました。

 

結果は綺麗にガンが消えていて

小豆大の小さなポリープがポツンと有ったのを

つまみ出してくれたそうです。 

               ↓

 

 

 

西洋医学では

まず手術をして患部を取り除きますが

 

私も手術で治るチャンスを逃してはいけない

と思うのですが

 

8センチの大きな大腸癌を

切らずに消してしまったT子さんの例をみると

 

信仰の力なのだろうか、と思いましたが

 

それにしても

人の体って何て凄いのだろう・・・と

感動したことを思い出します。