大平一枝さんの「東京の台所」に
レズビアン カップルの台所が登場します。

私は最近大平さんのファンになりましたが

恋人は以前から大平さんの文章がお気に入りです。

2人でこのレズビアン カップルの文章について話をしていた時
恋人は、新しい部屋に引っ越してきた時ミモザを植えたくだりをサラッと口にしていたので、
きっとそこがなんとなく印象に残ったのでしょう。


私は、この部屋の女主人が様々なしがらみに苦しみながら、それでも女性の恋人が欲しいと思った時の気持ちを
「だれかに強烈にかまってほしかった、だれかを強烈に愛したかった。」と表現していたのに唸りました。


そうそう、その気持ち


誰かにすごく愛されたかった、とも
誰かに大事にされたかった、とも少し違う
この気持ち。


そして「強烈に」というところに現れている
レズビアンであることに蓋をして生きることができない強い本能。



この本が出版されてからだいぶ経つけれども、
このグラフィックデザイナーと陶芸家という素敵な女性カップルは、今もひだまりの家で仲良く暮らしているのでしょうか。


「きっと当時10代だった娘さんはもう家を出て2人で仲良く暮らしていそうね、」

「それに
表舞台に出てこないけれども
2人でひっそりと愛を育んでいる素敵なカップルがいっぱいいるのかもしれないわね。」

などと
恋人と
話していました。


恋人と話していました。