私は私を偽ってたのかもしれない




 


今日とらくんとこうちゃんの話を

聞いてくれるお友達と話してて

ハッとした






愛してる大好き

月子だけだよ

月子の変わりはいない

言ってくれるとらくんといつか

結婚するかもしれないと

どこかで思っていた






なのにこうちゃんと切れない自分を

どこかで責めてた





なんでこうちゃんと別れないんだろう

こうちゃんは私のことなんて好きじゃない



 



だけどこうちゃんと別れようとしたら

胸が締め付けられてできなかった

私の世界が遮断されたみたいだった






とらくんとは別れられるの?






そう聞かれた時






絶対ありえないけど

こうちゃんが月子だけだから

他の男と別れてって

お願いされたら別れるかもしれない

本音が出た





他に男がいてもいいよ

俺も他の女とする

嫌なら言って

そうするって決めたんだ



 



と言ったこうちゃんが

私にそんなこと言うわけない



  



とらくんと別れて

こうちゃんだけにしてみたら?


 



それが私の一番怖いこと





いつも助けてくれて見守ってくれる

とらくんを切って


 



不安定すぎるこうちゃんだけにするなんてガーン





だけど、本当はそれが私の

望みなのかもしれない





傷つきたくないから

こうちゃんを好きになりたくなかった





本当に好きな人に振られるのが怖かった





私だけがこうちゃんを愛して

他の女とされるほど

惨めなことはない





待って

とらくんはそれでも私を愛してくれてる





そう思うととらくんの愛の深さ

この人と別れていいのか

(私が後悔しそう)





無理だと思ってしまう

(そんなとらくんに別れようなんて言えない)






だけど





私は





こうちゃんを好きなんだ





一緒にいたって幸せになれそうに

ないこうちゃんを





だけど好きだ





なんのメリットもない

というか

補償が全くない






だからこそ

それこそ好きって言うものなんだね