(前記事の続きです。)


明るく社交的なハローキティと違い、

無口でクールなロールパンナ。


みんなの輪の中に入らず、

ひとりで居ることが多い。


彼女の最大の特徴は、

「正義の心」と「悪の心」を持っていて、

二面性であるということ。



「優しい心」と「悪い心」の両方を持っている
ロールパンナは、
いつも その狭間で苦しんでいる。



私が キティに憧れてから、
ずっと見ないようにしてきた…
隠し続けてきた…
押さえ込んできた…
「悪の心」。

ロールパンナが苦しむ姿を見ていると、
私も その気持ちがわかるような気がする。


実家を出て行ったり…


私に会いたいと言っている身内や、
いとこの結婚式への誘いも断る。


人とのぶつかり合いが多く、
時には ぶちギレて 攻撃的になる。




…キティだったら、絶対にそんな事はしない。

家族とも仲良しだし、

パーティーやイベントに招待されたら
喜んで行くだろうし、

いつも相手のことを考えて、
思いやる心を忘れない。



本当は私も、
キティのような、絵に描いたような幸せを
実現したかった。

でも、目指そうと すれば するほど 苦しくなる。

「悪の心」が出てしまうと、
罪悪感でいっぱいになる。

キティ と 私 は、
「天」と「地」ほどの距離感があるように思えてしまう。

私を「0」とするなら、キティは「100」。

「0」か「100」かでしか ものを見ないから、
思考が狂っていたのかもしれない。


私にとって、ロールパンナは
「50」のような存在。

悪い心を持っているけど、
花を愛したり、動物を可愛がったり、
優しいところも沢山ある。




そして何より凄いのは、
妹のメロンパンナへの強い愛情。

パン戦士6人の中で、
ロールパンナだけ「ロールリボン」という
武器を持っています。

これには、
「武器を持ってでも、
守らなければならない人がいる」
という想いが込められているのだそうです。

実は 誰よりも 愛情深いのかもしれません。



パンナ姉妹を見るようになってから、
私も妹のことを思い出すようになった。

実家を出る時、
父と祖母には ちゃんと挨拶したのに、
妹には何も言えず、顔を見ることも出来なかった。



小学生の頃、先生から
「こんなに仲の良い姉妹は なかなかいない」
と言われるくらい、とても仲良しだった。

私の誕生日に、妹が
「これからも 世界一、仲のいい姉妹でいようね」
と手紙を書いてくれたり💌

「将来はふたり暮らししようね」と
妹と話していたくらい、
本当に仲良しだった😃🍒😃

それが今では、
全く連絡も取り合えないくらい、
距離が離れてしまった。


メロンパンナが、
「お姉ちゃん…私のこと、忘れちゃったのかなぁ…」
と寂しそうな顔をすると、
私も泣きそうになってくる。



ブラックロールパンナが、
「おまえなんか知らない。
二度と私の前に現れるな。」
と言っているのを聞くと、
「私もいっそのこと、妹なんて忘れたい」
と思ってしまう。


私も、善悪の心の間で揺れてしまう。

そんな 不安の多い 姉妹関係 だからこそ、
パンナ姉妹が尊く見える。
寄り添いの存在になってくれる。
私ひとりじゃないって思わせてくれる。

いつか、私達の望みが叶う日が来るといいね。