私がその企業の受付に就任したのは、

3月の半ばでした。


受付には毎日「来社予定者のリスト」が渡されるのですが、

その中に「新卒最終面接の一覧もありました。


全部で約20名、うち女子は2名です。


リストのメンバーの出身校は


国立

東西双璧の大学(院)


私学では

東のW田・K応

西のK学・D社

(ここの学閥が強い!)

これで7割



あとの3割にも国公立大学

別の超有名私立

名を連ねています。




「ああ、やっぱり最後に残るのは

 いい大学の子なんや得意げ



その時はそう思いました。



男子男の子はみな細身でさわやか子ばかり。

タレントで言うと、小泉Jr.みたいな感じの。

なるほど、社内の若手も皆似た感じです。


女子女の子は、1名お嬢さんっぽい子でしたが、

もう一人が、物凄かったんですよ・・。


K学の子だったんですが、

見た目もおっさんおやじっちっぽかったけど、

態度のデカさは重役レベル


面接の時間には遅刻

受付では自分の名前も名乗りません。



「失礼ですが、お名前お聞かせ願えますか?」


むっむかっ○○ですが。

△△さん(人事担当)呼んでもらえます?」


受付なんて完全に見下した態度です。ブタネコむかっ



△△さんに対しては

「すみませーん。タクシーで急いできたんですけど

途中で渋滞にはまって、大変だったんですー。シラー


凄い言い訳です。

フツウはこの時点でOUTだと思うんですよね。


でも、△△さんの方が気を使ってる感じでしたし、

内定出てましたから、

「重役か取引先の娘かな?」

って勘ぐっちゃいました。


態度なんて問題ないくらい

優秀だったのかもしれないけどね。


リストにあった殆どの名前を

「内定者懇親会リスト」で発見し、

これで就職活動は終了したと思っていました。


ところが、4月下旬より

大掛かりな「採用活動」が始まったんですね。



「はあ!?どういうこと??むっ



つまり、表向きは


オープンエントリー

学歴に関係なく優秀な人材を公募する企業


ということになっています。


ところが実際は既にリクルータ

自分の出身大学やら、なんやらで

集めてきた学生の中から、

既に選考は終了しているのです。