理佐がそう言うから、私は動きをピタッと止めた。
好き?好きってどういう感情?
私にはよく分からない。
私が考えてる間、理佐は冷静な顔をして
私を見つめてた。
愛佳:よく分からない…けど、理佐の顔を見たら、胸が痛くなる…
そう伝えると、理佐は自分の体を起こして
私にキスしてきた。
今まで何度もキスをしてきたけど、
こんなに胸がドキドキするキスは初めてだった。
理佐:ねぇ、今どんな気分?
愛佳:…ドキドキしてる。心臓の鼓動が早い。
それに何だか顔も熱く感じる。
理佐:それって、好きってことじゃない?
そうやって余裕のある笑みで笑うから、
愛佳:…そう、なのかな。
こう言うしか無かった。
理佐:きっとそうだよ。
愛佳:…でも。私は。
理佐:ん?
愛佳:人を好きになる資格なんて無いよ。
汚い人間だから。
理佐:…そんなことない。愛佳は綺麗だよ?
それに、こんな綺麗な涙が流せる。
ハッとしたら、理佐の頰に水滴がたれていた。
愛佳:ごめ、今、拭くから。
そう言って、テーブルの上にあるティッシュを取ろうとしたら、理佐に引き止められた。
愛佳:理佐?
理佐:いらない。拭かないで取っておく。
愛佳:理佐、変だよ。
そう言うと、そうだねなんて言いながら微笑んだ。
今まで生きてきた中で、自分はこんな想いとか
しないと思ってた。
けど、理佐と出会って、この少しの間だけで
心変わりする私は意外と単純なんだなぁ。
理佐:私が、愛佳に声掛けた理由知りたいんだっけ?
理佐の顔を見ると、苦笑いをしていた。
けど、聞きたい…
私は首を縦に振った。