【お気に入り度★★★★★】

 

【あらすじ】

舞台は1960年代の韓国・済州島から2025年のソウルまで、逆境にめげず立ち向かう聡明な少女のエスンと、誠実な愛情を示す堅実な少年グァンシクの冒険に満ちた人生の旅路やその周囲の人々の人生の軌跡。

 

【雑記】

先に謝ります。

語彙が貧弱ですみません。

 

すっっっっっごくいいドラマでした!!!

 

自分の親世代と同じくらいの主人公たち。

エスンとグァンシク2人が歩んだ人生を、あたかも自分が歩んでいるかのような気持ちになりながら、号泣しっぱなしで視聴しました。

 

全16話で、大きく4つに、人生の春夏秋冬になぞらえてストーリーが展開されます。

 

まずは、幼少期から結婚出産まで。

 

エスンの母親は、娘の幸せを願って、体を壊すまで海女の仕事をし続け、29歳の若さで亡くなってしまいます。

エスンの母親が、娘には自分のような苦労はさせたくない、と娘を案じながら亡くなっていく様が、とにかく切ないです。。。

そして、娘エスンの母親を恋しがる気持ちもただただ切ないです。

 

母親を亡くし、勉強や詩人になる夢をあきらめざるを得ないエスンを支えるグァンシク。

一途にエスンを想い、一生支え続けることを誓います。

無口だけれど、辛いことにもひたすら耐えて、エスンや生まれた子供たちを養っていきます。

ひたすら尊いです。

パクボゴムの演技が光ります。

 

そして、子育て期。

 

ここで、2人にとって一生の大きな傷となる悲しい出来事が起こってしまいます。

3人の子供のうち、末っ子のドンミョンを事故で亡くしてしまいます。

エスンとグァンシク、2人の子供たち、それぞれが、末っ子の死を自分のせいだと悔んでも悔やみきれない思いで打ちひしがれます。

それでも、とにかく生きなければならず、深い悲しみを抱えながら乗り越えていきます。

 

長女クムミョンが、ソウル大に進学し、留学話が持ち上がります。

留学費用を捻出するため、一家は持ち家を手放し、安いアパートに引っ越します。

親と娘それぞれに相手を想うが故にぶつかり合い、傷つけあってしまいます。

そのどちらの気持ちも共感し、涙してしまいました。

 

後半は、クムミョンの恋愛と結婚話、ウンミョンの試練を支える2人。

 

クムミョンの恋愛が結婚話にまで発展するも、相手の母親がクムミョンと家族を見下してきます。

腹立たしい相手の母親に対し、娘のためにと必死に耐える親の姿に泣けました。

 

そして傷心の末、実家に帰省した娘に、2人は心から喜び、あれやこれやとご飯を食べさせたり、船に乗って朝日を見に連れて行ったりします。

2人が娘を想う気持ちにあふれていて、またも涙、涙。

 

ラストターンは、老いた2人の別れ、その後。

 

結婚して子供もできた長男ウンミョン。

優秀な姉にいつも劣等感を抱いてきた息子ウンミョンに、大きな試練が訪れます。

それまで親として何気なく放った言葉や行動が、息子を知らず知らずのうちに卑屈にさせていたことに気付くエスン。

私自身も、娘も息子もいるので、ズキンと胸を刺されるような思いでした。

 

息子を救うため、グァンシクは船を売ってお金を捻出します。

自分が情けなくて情けなくてどうしようもなくなるウンミョン。

遠洋漁業の漁船に乗り込んだウンミョンを、グァンシクが必死で連れ戻し、エスンはまたしても息子を亡くしてしまうのではないかと思い、無事に戻ったウンミョンを抱きしめ泣き崩れます。

 

エスンを一生守り続けたグァンシク。

その愛に支えられ、エスンはついに自分の夢であった詩を出版することができ、幸せな人生であったことを振り返ります。

 

もう、最後の最後まで、号泣の連続でした。

今まで見てきた中で、こんなに丁寧に人間の一生を描いているドラマは初めてでした。

 

ここには書ききれなかったこともたくさんあります。

夫婦そして家族の絆、人の優しさ、誠実に生きること、などなど。

 

これ、絶対にみてほしい!と夫に視聴するよう強要しました(笑)

星★★★★★5です。