【お気に入り度★★★☆☆】

 

【あらすじ】

90年代のある日、小さなパン屋で偶然の出会いを果たした女子学生と無口な青年。

それは、寄せては返す波のような、長く切ないすれ違いの恋の始まりだった。

 

【雑記】

チョン・ヘインとキム・ゴウン、どちらも素敵な俳優さん。

しかも、このお二人、「トッケビ」で共演していますね。

 

とてもゆったりとしたテンポの映画です。

ゴウンちゃんもヘイン君も、抱えているものがあるわけだけれど、どこか通じ合う赤い糸みたいなものがあったのかも。

 

90年代のノスタルジックな雰囲気がとても良いです。

実際その時代を過ごしてきてますから、懐かしさと切なさみたいなものを感じます。

 

「音楽アルバム」とあるから、てっきり音楽メインのお話なのかと思いきや、そうでもなかったです。

韓ドラにありがちな、財閥、ファンタジー、復讐、などといった大きな出来事は、これといってありません。

2人とも、慎ましやかな生活の中で、小さな幸せを願っている、そんな2人の恋模様を丁寧に描いています。

 

今の時代、スマホやパソコンは当たり前。

音楽も視聴したいコンテンツも、サブスクで好きな時に好きなように視聴できます。

でも、90年代を振り返ると、連絡手段は固定電話が多かったし、お互いの居場所や行動が今みたいにすぐにわかるわけでもなく、簡単に連絡が取れませんでした。

お気に入りのCDを(その前はカセットテープ)を何度も聴いたり、好きなラジオ番組に合わせて自分の時間を作ったり・・・。

今よりずっと不便だったけれど、その分、自分の思い入れのあるものや心に残るものが確かな存在としてあったように思います。

 

そんなことを思いながら、ゆるーく視聴。

とりあえず星★★★3です。