11月にカタールで開催されるサッカーワールドカップで着用する新ユニホームが発表された。コンセプトは『折り紙』とか……

 

 歓喜をもたらす祈りの象徴を表した折り紙模様が施され、勝利への願いが込められているとのことであるが、私には全く理解できない。少しも強そうな印象を受けないのは私だけだろうか。

 

 さて、今月実施されるアメリカ代表及びエクアドル代表との国際親善試合に向けて日本代表選手がまもなく選出されることになる。今回選ばれた選手のほとんどがワールドカップ本戦にも出場することになるはずである。

 

 今さらではあるが、“キングカズ”こと三浦知良選手はワールドカップについて、今現在、どのような思いを持っているのであろうか。私は日本中の誰よりも彼はワールドカップ本戦に恋焦がれ、出場を夢見ている選手だと思っている。

 

【三浦知良オフィシャルサイト】

 

 プロのサッカー選手、特に代表に選出されたことのある者にとって、ワールドカップ本戦出場は何物にも代えがたい、特別なもののようである。ワールドカップ本戦に3回も出場したあのクールな中田英寿氏がそう言うのだから間違いないのであろう。

 

 『ドーハの悲劇』により今一歩で出場を逃した1994年のアメリカ大会、そして『ジョホールバルの歓喜』により日本が初出場した1998 年のフランス大会。いずれの大会も三浦選手が出場し、エースとして活躍するはずだったし、そうあるべきだったと今でも私は思っている。私以上に彼自身がそう思っているに違いない。

 

 しかしながらいずれの大会も出場は叶わなかったのであり、その時の失意は想像しがたいものがある。

 

『燃え尽きて、真っ白な灰になる⁉』というのはマンガの世界だろうが、ワールドカップ本戦に出場するということは、プロのサッカー選手にとって大きな“満足感”を得ることになると思う、人によってその程度は違うかもしれないが……

 

 その“満足感”によって、中田英寿氏のように若くして選手引退を決断することもあるだろうし、長谷部誠選手のように代表引退を決断することもあるのだと思う。

 

 三浦選手は55歳の今も現役にこだわり、選手を続けている。彼は「サッカーが好きだから」と言うが、それだけではないような気がしている。失礼ながらプロのサッカー選手として本当の“満足感”を得ることができていないのではないだろうか。未だにワールドカップという亡霊を追いかけているような気がしてならない。

 

 ワールドカップだけがサッカーじゃないという人もいると思うが、プロのサッカー選手にとっては、とてつもなく大きな存在だと思う。出るか出ないかでその選手のサッカー人生が大きく変わる可能性さえあるのだから。

 

 それにしても“定年退職“と言うものが存在しない職業の辞め時、去り時というのは本当に難しいものなのだろう。はたから見れば、少し早いぐらいで『惜しまれつつ』と言うのが良いような気もするが……