誓約書を書いた夫は、弁護士のアドバイスに従って、
信用回復のために懸命に努力した。
・・でも、私を裏切った夫は信用できない人物・・
胸の奥底では常に負の感情がくすぶっていた。
疑念に囚われているかぎり暗闇から抜け出せない。
当時、夫のすすめで某稽古を始めたのだが、全然気分転換にならなかった。
そこで、夫の罪滅ぼしの記録をブログに綴ることにした。
内容は、映画、コンサート、グルメ、料理などを記録した日記だ。
表向きは愛妻家ブログなので、記事に満足した夫は上機嫌だった。
夫の”サービス”は徐々に向上していった。
新婚時代のように、外食や旅行、コンサートに行く機会が増した。
夫から良くしてもらうと、私も少し嬉しくなった。
ブログ上では夫のためにと、
お料理や菓子づくりに凝り、家を清潔に保ち、室内や玄関に生花を飾った。
ある日突然、夫が家具を買いに行こうと言いだして、家具を新調した。
好きな家具に囲まれていると、気分が良かった。
・・信じることは愛すること、愛することは信じること
残念ながら、私を裏切った夫を信じることは難しい。
まだ夫を完全には信用できないが、以前ほど猜疑心を持たなくなった。
携帯と手帳のチェックをやめたら、心が楽になった。
夫のことを心底許したわけではないので夫を愛しているとは言えないが、
夫の努力は認めているし、罪滅ぼしのサービスにも感謝している。