南禅寺 水路閣 公共工事の心意気
日本の禅寺における、最高峰。
本尊は釈迦如来、創立は、亀山法皇。
そんな南禅寺にあって、この一角だけは、異空間。
水路閣
まわりの純日本的な空間に突如現れる巨大なオブジェ。
☆ ☆ ☆
時は大政奉還後の明治時代。
都の座を東京に奪われ、都市としての地盤沈下に直面した京都。
失われつつある活力を取り戻すべく、京都は産業振興に力を入れ始めます。
その一環として、琵琶湖の水を京都に運ぶために建設されたのが、こちらの水路閣。
いわば、100年前の公共工事が生みだした、歴史的建造物。
水路閣(すいろかく)。
色褪せることのないデザインに加えて、ステキなネーミングじゃありませんか。
現代なら、きっと、コンクリに覆われて、味気ない名称つけられて、人の眼を楽しませることもなく・・・
あくまで推測ですが、当時の公共工事って、大きな使命感があったんじゃないかと。
政治家と一部の企業が潤うだけのシステムじゃなくって、社会をよりよいものとする、
そんな志に支えられたプロジェクトだったんじゃないかと。
この美しいアーチの向こうに、ふと明治時代の心意気を感じた瞬間でした。



