遥かなる地の記憶 -2ページ目

サハラの目覚め

 

 

 

 

漠はいま、

まさに

目覚めの時でした。

 

 

 

 

そこに広がっていたのは、

色彩のない世界。

 

 

 

 

 

やわらかな陰影を帯びて

優美な表情を見せる

幾重もの砂丘。

 

 

日の出の刻を迎え、

ゆっくりと赤らむ東の空。

 

 

 

 

 

 

砂の大地に色彩が宿り、

夜が明けました。


眩いばかりの輝きにあふれ、

夢から醒めたサハラ。

 

 

 

 

 

 

夜明けを迎えた者だけに、
彼の地が見せる、

とっておきの素顔。

 

はじめての砂漠。

はじめての朝。

 

ドラマチックな邂逅に、
夢中でシャッターを切りました。