島の朝。ドラマチックにあける朝。
波照間島
4:40
赤瓦の屋根に鳴り響く、けたたましい雨音で目が覚めました。
この雨じゃ、朝焼けはムリかな・・・
再び横になり、眠りにつこうとするものの、
そこは変わりやすい島の天気、程なくして雨足は遠のき、
あたりは何事もなかったかのように、静寂に包まれました。
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そっと宿の玄関をあけ、
雨に濡れた道を歩きだし、
見上げる西の空。
昨夜の波照間を明るく照らした満月は、
万物に恵をもたらす“あの存在”を、
今か今かと待ちわびているかのようでした。
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やがて、徐々に空が色づき始め、
世界が色彩を取り戻すころ。
北の空には、眠りから覚めた入道雲の姿がありました。
まるで、絵画の中から飛び出してきたような、麗しいフォルム。
日中、蒼空に力強く君臨する入道雲も、
今この瞬間だけは、穏やかな表情をたたえています。
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そして、東の空。
そこには、まるで、
命を吹き込まれたかのように、
力強く湧きあがる積乱雲がありました。
こみあげるエネルギーを爆発させるかのように、
大海原に容赦なく雨を降らし続ける、積乱雲。
やがて、空高くへと昇りつめると、
散り散りになって、朝の空へと吸い込まれていきました。
世界が、再び彩りを取り戻すまでの、
わずかな間に繰り広げられた、
大自然のドラマ。
それは、
畏敬の念を抱かずにはいられない、
地球の鼓動。
島の朝は、
力強さと優しさを織り交ぜながら、
ドラマチックにあけていきました。
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お礼 皆様へ
“ 遥かなる地の記憶 ” は、
先日(10/27)、ブログ開設から
1年を迎えることができました。
ここまで続けてこれたのも、更新のたびに、
ブログにお越しくださる読者の皆様のおかげです。
皆様から頂いた、温かいコメント・メッセージの数々は、
遥かなる地に置いてきた、大切な記憶と共に、
私のココロの宝物になっています。
改めて、心からお礼申し上げます。
郷愁と、未練と、
そして偏愛たっぷりの(笑)
当ブログではありますが、
これからも、ココロ踊る旅の情景を、
その場の空気感までお伝えできるよう、
「写真」、「コトバ」を磨いていきたいと思います☆
引き続き、遥かなる地への旅に、ご一緒いただければ幸いです。
探し人





