偽窓 プリア・カン⑥ | 遥かなる地の記憶

偽窓 プリア・カン⑥

藍の壁に彫られた、多彩なレリーフ。
仏像から、神の姿、はたまた動物まで、実に豊富なラインナップ。
アンコール遺跡の彫刻は、どれだけ眺めていてもあきません。



そんな彫刻の中でも、ユニークなのが、こちら。
フレームに収められた、3本の円柱。



遥かなる地の記憶


これは、本物の窓に似せた、“偽窓”と呼ばれるアンコール建築の独特の様式。
本物の窓は、円柱の隙間があいて風を通しますが、壁に円柱を彫られただけの偽窓に、

窓としての機能はありません。

なぜ?なんのために?



これは、また別の偽窓。
年季を感じるレリーフですが、アートのような存在感。


遥かなる地の記憶



こちらの祠堂の右の側面にも、偽窓があるのが見えますが、石柱の上半分が、むき出しの石のまま。

これはひょっとして、造りかけ?


遥かなる地の記憶

未完成のまま、放置された彫刻が多く残るのが、アンコール遺跡の特徴。

と、ガイドブックにはありました。

精緻で調和の取れた彫刻は、神々の世界を思わせるほど美しい反面、
どこか人間らしい一面も併せもつ、アンコールの遺跡。
こんなギャップを楽しみながら遺跡をめぐるのもまた、楽しかったりします☆