まだ二十代半ば、システム情報管理課で働いてた時のこと。
上司からスーパーバイザー(管理職)になれと言われる。同じ同僚でもあり、友達だった者がいきなり部下になると、言うことを聞かない。それですでにストレス倍増!
私には夜の従業員も含め、7、8名の部下がいた。当時、ちょうどパソコンが普及され、パソコンの修理もしていた。
工具(プラスのドライバーなど)は皆で共有。
日勤の従業員で1名、問題児がいた。仕事以前に工具を失くすし、言うことを聞かない。というより注意散漫で仕事の優先順位が分かっていなかった。
私が休暇に入る前、ビルの屋上で仕事の優先順位をどう付けるかを真面目に説明していた。
社長のパソコンと他の部署の部長のパソコンが同時に故障したら、どちらを優先させるか?と質問した時、
「ワン、ワン、ワン、ワオーン!」どこからか犬の吠える鳴き声が聞こえてきた。
「今、犬の鳴き声が聞こえた?」と笑い出す彼女! なぜ今、犬の話?
私はキレ気味に上司に相談に行ったら、どこか公園に連れて行ってゆっくり話をして来いと言われ、職場から2キロ離れた場所に連れて行った。
真剣に仕事の話をしていたら、「うっ、太陽が眩しぃ〜!」と不真面目な発言をする彼女に私はキレた。なぜ今、太陽の話になるんだ?
そして彼女の悪いところを並べ立てて叱ったら、「もう仕事、辞めるっ!1人で職場まで歩いて帰るっ!」と言って怒る部下。
車の窓越しから車に乗るように言ったが、怒っている人に何を言っても聞く耳を持たない。
職場に戻り、上司に報告したら、「まさか、あんな遠くに、この暑い中、彼女を置いて帰ったのか?」
「独りで歩いて帰りたいって言うし、車の窓越しからも車に乗るように言ったが言うことを聞かなかった」と告げる。
上司は大爆笑した後、「早く迎えに行ってやれっ!」 私は渋々、迎えに行った。
彼女が辞めると言うので、心の中で大喜びだった。しかし、それは束の間! 迎えに行ったら、彼女はニコニコしながら、「やっぱり仕事辞めません!」と言うではないかっ!!! あぁ〜、歩かすのではなかったと大後悔!
歩くと気持ちが落ち着いて怒りが収まる作用があるのだ。
それから数日後、彼女は辞表を提出!理由は小学生の子供がADHD(注意欠陥・多動性障害)で、学校の授業に親も一緒に受けなくてはいけなくなったとのこと。
それはまさに彼女と同じ症状の病気ではないかっ!!! 子供の将来が不安になった! 仕事は出来ないが、彼女は良い人だった。病気だと知っていれば、それなりに別の仕事を与えたのに! 仕事が出来ない従業員、もしかして病気の可能性ありです。