哲学者のラ・ブリュイエールは「醜い女はいない。ただ、どうすればかわいく見えるかを知らない女はいる」と言いましたが、努力でできることはたくさんあります。
基本的に、恋愛の最初は女が主導権を握っています。つまり、女を好きにさせるために男が努力する必要があります。
「配偶関係は雌の選択で決まる。雌が望んだときに、望んだ相手と交尾をするのであり、雄が望んだときではない。雌の選択がどれほど力をもつかは、簡単な思考実験でわかる。男だけがセックスと配偶関係を決める社会を想像してみてほしい。男が望むときに、望む相手とセックスをする社会だ。そうした社会では何が生まれるだろう。何も生まれない。なぜなら、誰もがノンストップでセックスに没頭するからだ!」
「セックスが男性の選択でできるなら、文明など生まれず、美術も文学も音楽もなく、ビートルズもマイクロソフトもなかっただろう」(アラン)
押すべき時に押し、引くべき時に引き、正しく努力することが大切です。
〇嫌われる恐怖
あまり好きではない人から嫌われるのは大して怖くありませんが、好きな人から嫌われるのは恐怖です。大好きなアイドルと対面した女の子が、「こっちにこないで!」と酷く怖がっているのを見たことがありますが、これも同じようなことです。
・勇気がないだけ
たとえば「手も握れないプラトニックな恋愛」と聞けば聞こえはいいですが、勇気がないだけであり、頭は触りたいいっぱいでありヤリたいいっぱいのドスケベなのです。
・行動しないと後悔する
確かに行動を起こせば嫌われる可能性はあります。しかし、行動しなければ今より進むこともありません。どちらがいいかという問題ですが、だいたい行動しないことを後悔することが多いです。特に男が大人しくしていいことは何もありません。また、大人しい男は魅力もありません。大人しくしていては仕事ができない、つまり金を稼げないことを女は本能的に見抜いているのでしょう。
・女の恥じらい
複雑なことに、女は形だけの抵抗をする場合がよくあります。男が恋愛目的なのかセフレ目的なのか判別するためでしょう。行動遺伝学者のリンダ・ミーレーは、「女性は恥じらいをみせるよう淘汰されており、女性の『ノー』はときとして『もっと熱心にくどいてみて』というサインでもある」と言い、アランも次のように言います。
「女性は性的欲求を控えめに表現し、『形だけの抵抗』を試みる傾向がある。ある調査では、女子学生の40%近くが、男性の性的な誘いに対して、本音では彼とセックスしたいと思っていても、最初はノーと言うと答えた」
個人的に疑わしく思っている例の1つが、よく時代劇で殿様が女の帯を引っ張る「帯回し」のシーンです。女は「おやめください」と言っていますが、本当に嫌がっているのか疑わしいのです。本当に嫌なら帯を引っ張って必死に抵抗すると思うのですが、そうは見えません。むしろ協力しているように見えます。相手は金持ちの殿様ですから、女のほうもまんざらでもないのではないでしょうか。もしそうであるなら、助けに来た侍に対する見方も変わってきます。正義のヒーローではなく、邪魔しに来ただけということになるでしょう。このシーンを見て「殿様に無理やりやられて女がかわいそう」とか「侍はよくやった」などと思うのは男の目線であって、女目線とはギャップがあるように思うのです。
この仮説が正しいかどうか、何人かの女性に聞いてみたところ、やはり大体そのような回答が返ってきました。詳しい設定が不明なので回答にバラつきがあるものの、男目線とギャップがあるのは確かなようです。
ここで紹介した殿様は、金持ちであるだけでなく積極的でもあるので、男からは嫌われても、女からはモテるはずです。
一方、侍は大して金もなく(という設定だとする)、さほど積極的でもないので、男からはモテるでしょうが、女からはただの「いい人」で終わる可能性があります。
もちろん現実には、女が本当に嫌がっている場合もあります。そうであるのに、「恥じらっているだけだ」と男が勘違いしてしまうケースも多いので注意が必要です。
・行学
机上である程度学んだら、後は実践あるのみです。
仏教には行学という言葉があります。書いて字の如く、行動して学ぶということです。座学も大切ですが行学はもっと大切です。
場数を踏めば、相手も人間であり恐怖する対象ではないことがわかってきます。すると余裕が生まれ、チャンスがたくさんあることもわかり、相手が何を考えているのかもわかるようになるでしょう。
何でもそうですが最初が1番大変です。成功体験があれば、後はそれほど難しいことではなくなります。
ちなみに仏教には「仮時」という言葉があり、「ケガをして痛かった時」とか「プロポーズが成功した時」といった時を指します。仏教では、「午前1時」とか「午後1時」といった実時よりも、仮時を重視します。
・恐怖を察する
恋愛には恐怖がつきものです。相手の立場に立ち、察して不安を解消させることも大切です。
〇継続は力なり
自分が大して好きじゃない人でも相手の努力次第で好きになることがあるように、自分の努力次第で相手を好きにさせることもできます。
俳優の山本耕史は、妻の堀北真希を射止めるために6年間もアタックし続けたといいます。
以前、婚活番組で、ある女性に最初から猛アタックしていた男がいました。あまりに好意を伝えていたため、この女性は、「こういうタイプ大嫌い。ムリムリムリムリ。キモイキモイキモイキモイ」とずっと言っていました。スタジオで見ていた女性タレントも、この男に対して嫌悪感を示していました。
しかし、この男はアタックし続けていました。すると段々と女性の態度が変わり会話するようになっていきました。そして最後はマッチングし、女性も笑顔で帰っていきました。
この男は女心をよく知っていたようです。このように拒絶されて心が折れる男は多いでしょう。
前に「アイドルハンター」なるものが問題になったことがありました。この行為がいいか悪いかは別として、実際に付き合えることもあったという事実は注目に値するでしょう。いかに恋愛において行動が重要かということです。
これに限らず「悪人」から学べる点は多くあります。
たとえば「女心をもてあそぶ卑劣な犯行」というフレーズがよく流れますが、女心を知っていたという点はポイントです。悪用せず活かせばいいのです。
継続の重要性は女にもいえます。
女子プロレスラーのキューティー鈴木は、当時「カリスマホスト」だった夫を射止めるために5年間も通い詰めたといいます。お金がなかったため1時間ほどの来店をコツコツと続けたそうです。
このように続けることで成功した事例はゴマンとあります。
金持ちや美女でも努力します。まして貧乏人やブスは努力が必要です。「ブスのマーケティング戦略」の著者である田村麻美は「ブスは受け身で待ってちゃいけない」「ブスはとにかく告白しまくったほうがいい」「ブスのいちばんダメな点は、行動しないことだ」と言います。
接触回数が多いほど好ましいと感じることは心理学でもいわれていることです。もちろん、ただ続ければいいわけではありません。「質」も大切です。
・つかず離れず
急ぎすぎず、かといって遅すぎず、ちょうどいいタイミングがあります。総じて遅い傾向があるので、もっと急いだほうがいいです。当たり障りないやり取りをしているうちにライバルに取られてしまいます。
・もっと速くできる
好意を伝えても成功する関係なのに伝えなかったり、名刺などを渡せば一瞬で伝わる情報を何か月もかけて伝えたり、恋人がいることを確認せずに仲良くなろうとしたりetc.もっと効率良くできます。
・全体で考える
たとえば、連絡先を交換できたからといって、連絡先を交換していない男より好かれている、つまりゴール(ホテル)に近いかというとそうとは限りません。女は全体(心)で見ているものです。だから交際0日婚というのも可能になります。
「付き合う」の意味も男と違ったりします。付き合ったことをゴールしたと勘違いしホテルへ誘おうとしてドン引きされるという流れもよくあることです。
形式にとらわれず、どれくらい好かれているのか、心を基準に考えましょう。
・自己開示
自分が知らない人を信用しないように、相手もこちらを知らないと信用しません。そこで、自分がどういう人間であるか伝えることが大切になるわけですが、これまで説明したように女はルックスがすでに大きな自己開示になっています。一方、男はそうではないので、様々な手を使って自己開示する必要があります。
突き詰めてしまえば、「どれだけ金を持っているのか」につながることをアピールするということになります。金につながらない点をアピールする人も多いですが、それが魅力になるのは金に関する情報が何かしらすでに伝わっている場合に限ります。そうでない場合はアピールするほどマイナスになります。有能な人は失敗しても魅力に見えます(心理学でいうプラットフォール効果)。そうでない人が失敗するとますます好感度が下がります。
言い方1つで印象はかなり違うものです。少しでも金になり真剣にやっていることであれば「趣味」ではなく「仕事」と言ったほうがいいでしょう。金にならないと白い目で見て、金になると褒めるものです。ゲーマーだと子供っぽく、プロゲーマーだと大人っぽくなるという具合です。
また、アピールする際の注意点として自慢にならないようにすることです。どれほど実力がある人でも自慢は悪く見えます。このように言うと、自慢になったり自己中心的だと思われることを恐れて、「聞き役」に徹したり自己開示しなくなる人も多いので、この点も注意が必要です。
自己開示の重要性を説明しましたが、接触回数×自己開示で恋愛の成功率はかなり上がります。あなたのスペックと相手次第では1回の接触でいけることもあるかもしれません。
・自然
進展がないと不安でしょうが、一連の作業は、表向きはガツガツせずあくまで自然体で行います。人間は自然な出会いを好みます。無理に進めようとせず臨機応変な対応を心がけましょう。言葉遣いも自然な言い回しです。
・今の自分で勝負する
「自分磨き」にばかり躍起になっている人がいますが、それだと機会損失になってしまうので、今の自分で勝負しながら自分磨きもするほうがいいです。これまでの長い人生で努力して得たものが誰にでもあるはずなので、それで勝負するのです。
自分が魅力に思ってなくても人から見れば魅力だったりするものです。また、これからの努力で、これまで得たものを大きく上回れるかというと、それも疑問です。
ちなみに男も女も、社会人であれば「仕事」に関する情報を伝えるといい場合が多いのでお勧めです。
・今日が1番若い
今の自分が1番若いという点も忘れてはなりません。これから確実に年を取っていきます。努力している間に「若さ」は失われているのです。
今の自分から見れば、過去の自分は可能性がいっぱいあるように見え、羨ましく思うでしょう。「ああしとけばよかった」と後悔していることもあるでしょう。同じように、未来の自分から見れば、今の自分は可能性がいっぱいあるように見えます。
・しゃべる力
自己開示する上で重要になるのが「会話」です。
歴史を振り返っても、書き言葉のない文明は存在しても、話し言葉のない文明は存在しなかったといわれています。
精神衛生上も会話が重要であることは周知の通りです。
思ったことを、ポンポンと吐き出す人は心が軽くなります。吐き出さずに我慢したりすると、意識するとしないとにかかわらず腹に溜まっていきます。
健康面だけでなく、会話の中には人間に重要なものが詰まっており、しゃべれるようになるだけで人生が変わるといっても過言ではありません。
話すことで多くの個人情報を伝えることができます。声の大きさや調子、間の取り方や話し方、表情やしぐさ等々、言葉の中身だけでなく、話すことで発する情報は非常に多くあるのです。
・よく聞く
相手の話によく耳を傾け、相手に話をさせることも大切です。自分の話をしてくれないということは、心を開いておらず警戒されている可能性があります。
また、心理学者のジェームズ・ペネベーカーによれば、「人は話せば話すほど、いっそう相手について知ったと思うようになる」といいます。
・もっとできることがある
やれることはすべてやってダメだったら仕方ないですが、もっとやれることがあるのに諦めているケースが非常に多いです。
もったいないことです。
・原因が必ずある
振られた理由は必ずあります。「好きに理由はない」といった言葉も流布しているようですが、そうではなく理由があるのです。どんなことにもいえますが、原因なくして結果は生じません。
もっと言えば、男に生まれる原因も、女に生まれる原因もあります。「美人」「ブス」「金持ち」「貧乏」etc.すべての結果には必ず原因があります。そして、その原因は他でもない自分自身にあり、自分以外の一切は「縁」にすぎません。これが仏教の根幹的な法則である「因果の法則」です。第1巻では科学的な知見も交えて、この法則について説明しました。
ですので、たとえば「なんでこんな貧乏な家に俺を産んだんだ」などと親を恨むのは間違いです。自分が親を選んだのであって、親は縁にすぎないのです。父母恩重経に、「人のこの世に生まるるは、宿業を因とし、父母を縁とせり」とある通りです。
〇出会いはいくらでもある
今の日本はほとんど恋愛結婚となっていますが、「出会い方」の上位5つは次のようになっています。
友人等を通じての紹介:29.7%
職場や仕事で:29.3%
学校:11.9%
サークルや習い事:5.5%
旅先:5.1%
(国立社会保障・人口問題研究所 2010年出生動向基本調査)
他にも「カップリングパーティ」「出会い系アプリ」「路上ナンパ」etc.色々とありますが、これらはごく少数派です。上位3つで約7割を占めます。
女が好みそうな出会い方が上位にきており、こういった数字からも女が恋愛の主導権を握っていることがわかります。職場や学校は言うまでもなく、「紹介」も親しい人の「お墨付き」があるので女は信用しやすいです。
・ナンパの価値
1番信用度が低いのは「路上ナンパ」でしょうが、場数を踏む方法としてはアリです。1番難しいナンパで訓練すれば、どこ行っても上手くやっていけるはずです。色々とチャンスが広がっていることにも気づくでしょう。今はどうかわかりませんが、前は企業研修としてナンパさせる会社も少なからずありました。20歳の頃、社会勉強を兼ねてホストクラブでバイトしたことがありますが、その経験からいってもナンパはお勧めです。
そもそも、どんな恋愛にもナンパの要素が入ります。
もっと言えば、どんな人間関係にもナンパの要素が入ります。
さらにもっと言えば、仏教の「開顕」に通じるものもあります。仏教徒には、真実開顕といって人に真実を説く大変重要な使命があるのですが、ナンパと開顕には共通点があります。開顕に限らず、恋愛の重要な行為と仏教の重要な行為には共通点が多くあります。ですので、釈迦のような優れた仏教徒はモテます。求めなくともついてくるのです。
・質のために数を追う
多くの恋人候補を作るという視点も大切です。
候補が1人だけだと、その人と上手くいかなかった場合、また最初から候補を見つけるところから始めなければならず非常に効率が悪いです。また、候補が多いと精神的にも余裕ができます。
週に1人と会えば、月4人、年48人の候補ができ、週に2人と会えば月8人、年96人の候補ができます。最終的には理想の人が1人見つかればいいわけなので、それを目標にして候補たちをランクづけしていくのです。ビジネスでエクセルなどを使って顧客情報を管理するように、候補たちのスペックや進捗状況などを1人1人管理するといいでしょう。
・裏表なく明るく接する
モデルの新川優愛は、ロケバス運転手と結婚しましたが、誰にでも明るく人に接する姿を見て好きになったといい、彼女からアプローチしたそうです。こんな話もあるので、候補外であっても人間関係を築こうという視点は忘れないようにすべきです。もしかしたら紹介してくれるかもしれません。
ちなみに、裏での行いは表に出てくるものです。悪い行いをすれば必然的に悪い結果となります。太宰治は、ある詩人から、次のように忠告されたという話をしています。
「その作家の日常の生活が、そのまま作品にも表れております。ごまかそうったって、それはできません。生活以上の作品は書けません。ふやけた生活をしていて、いい作品を書こうたって、それは無理です」
本当はこの程度では済まないのですが、この点については後述します。
・工夫する
みんな出会いを求めているわけですから、やり方次第で恋愛は上手くいきます。恋愛だけでなく、何にでもいえることです。
「継続するといっても、漠然と、漫然と続けていっては意味がありません」
「絶え間ない創意工夫が、すばらしい成果を生むのです」(稲盛和夫/経営者)
・店員をゲットするには
誰もが1度は思ったことがあるであろう、このシチュエーションで何ができるか考えてみます。もちろん客としてです。難易度は少し高めかもしれません。
ここでの基本もやはり、接触回数×自己開示です。商品を購入しなくとも接触する方法はあります。
恋人がいるかは早い段階で確認すべきです。努力が無駄になってしまいます。
また、ターゲットと親しい人、つまり他の店員と仲良くなるのも手です。信用度もアップし、会話の幅も増えるなど、いろんなメリットがあります。何よりそのほうが自然です。
忙しい時間は避けることも大切です。客が少ない話しやすい時間があるのでそれまで待ちましょう。ターゲットが帰る時間まで待ち、店から出たところを追いかけ、偶然を装って話しかける人もいます。やる人はそれぐらいやります。
会話の中で好意が伝わる言葉も適度に含めていきます。当たり障りない会話だけではダメです。
誘って脈がなかったら、戦略を練り直して接触だけは続け、少ししたらまた誘いましょう。
自然体かつスピーディーに行うことも忘れずに。
ポイントを簡単に書きましたが、何より人間関係を楽しむことです。恋愛に関係なく、気さくにしゃべる客のほうが店員もいいでしょう。それが自然であり、結果として成功率も上がります。
第1章 性を知る
1.1 男の目当ては女のアソコ
1.2 男の性欲の強さ
1.3 男は沽券の動物
1.4 女の目当ては男の金
1.5 正しく努力する
1.6 結婚