繁殖成功度が高い女がより良い女であり、その指標としていくつか挙げられます。

・理想の体型

体型については、「若さ」「くびれ」「巨乳」といったものが挙げられます。

<若さ>

「男たちが若い女を好むのは、年を取った女よりも繁殖価が高く、多産だからだ。女性の繁殖価とは、生殖可能な残りの年数に産める子供の数であり、したがって初潮をみたばかりの年齢で最も高く、その後は年々減って、閉経時にはゼロになる」(アラン)

だから男は清純が好きで、処女が好きなのです。こういった男心を女のほうも知っているようで、経験人数を少なく申告したりします。アイドルは恋愛禁止のほうが売れるでしょう。

「恋愛禁止ならば妊娠している可能性はほとんどありません。そのため、男性ファンは『安心して』好きになることができるわけです。実際問題としてファンの多いアイドルやタレントと自分が恋人や配偶者になれる可能性はきわめて少ないか、ほとんどゼロだと考えられます。しかしそれにもかかわらず、このような生物学的なメカニズムが自動的に発動してしまって、愛情の形成に影響してくるわけです。人気を得るためには恋愛禁止の掟はそれなりに重要な意味を持っているといえるのです」(越智啓太/法政大学文学部心理学科教授)

 

<くびれ>

男は、砂時計やコカ・コーラのボトルのようなくびれが好きです。テキサス大学の進化心理学者、デベンドラ・シンによれば、さまざまな文化圏を調査した結果、男は普遍的にウエスト・ヒップ比(ウエストサイズをヒップサイズで割ったもの)が低い女を好むことがわかり、ほとんどの男は比が0.7の女が好みだといいます。

比が低い女を男が好む理由について、シンやアランは「健康で多産な女性を無意識に求めているからだ」と言います。

ちなみに越智によれば、AKBメンバーのウエストヒップ比の平均値は0.69だったそうで、生まれつき目が見えない人に対して行った実験でも0.7を好んだそうです。

 

<巨乳>

「思春期に丸く柔らかいふくらみを授かるのは霊長類の中でも人間だけだ。他の霊長類のメスも授乳中には乳房がわずかにふくらむものの、子が乳離れをしたらしぼむ。乳房はヒトをヒトたらしめる特徴であり、乳腺をもつことがヒトを含む大きなグループの共通点となっている。分類学の祖と呼ばれるカール・リンネはそれを理解していた。だから私たちを哺乳類と名づけたのだ」(フローレンス・ウィリアムズ著「おっぱいの科学」より)

 

男は巨乳が好きです。胸は第2の性器ともいわれます。そのことは生活の至る所で知ることができます。

男性向け雑誌のグラビアは、巨乳で肉付きが良い女が多いです。日本最大級のアダルトビデオ通販サイトfanzaの女優別売り上げランキングでも、上位は巨乳が多いです。

古今東西、男の巨乳好きにまつわる話は枚挙にいとまがありません。

哲学者のルソーは「胸の平らな女など女ではない」と言ったといいます。また、ルイ16世はマリー・アントワネットを迎える時、マリーの胸の形や大きさを躍起になって知りたがったといいます。彼は、マリーの胸の大きさを確認していなかった秘書官に対して、「この阿呆めが。女を見るならまず胸を、というのが鉄則ではないか」と激怒したそうです。

劇作家のクリフォード・オデッツは、こんな話をしています。

「俺はハリウッドに招かれて仕事をしていたときは女優のフェイ・レイに首ったけだったが、こう言っちゃ失礼ながら、裸を見たら胸がペチャンコでね、一夜にして夢から覚めて、おさらばしたよ」

この話を聞いた女優のマリリン・モンローは、「男はみんな同じ。どうしようもないのよ」と言ったといいます。

視線追跡装置を使った実験でも、どの部位よりも最初に女の胸に目が向くことがわかっています。時間にして0.2秒のことで、胸の後に顔を見るようです。

また、胸を見ている時の男の脳をMRIでスキャンした研究もあります。進化認知神経科学者のスティーヴン・プラテックは、この研究結果から「男性は胸に注意を向けるあまり、通常の心的な認知プロセスがおろそかになり、他の機能であれば機能障害といってもおかしくない状態になっている」と言います。

「男性はみんな巨乳が好き、というのが常識とされる風潮だ。『いや、おれは小さなおっぱいが好きなんだ』という人もいるだろうが、それはあくまでも少数派にすぎないようだ」(安田理央著「巨乳の誕生」より)

 

「筋肉繊維をほとんどまったく欠いていることからすれば、女性の胸が発揮する力は驚異的だ。豊かな曲線を持った女性たちは、誰かがそばにいてそれを注目する限り、この力をテコにして、どんなに洗練された、どんなに厳格な男であろうと、上手に操縦してきたのである。この上半身の膨らみによって、帝国は没落し、目標は変更され、雑誌やカレンダーが数百万部も売れた。要するに、小さな脂肪の袋にすぎないにもかかわらず、この膨らみから発散する神秘的な力に、すべては反応するのである」(クリストファー・ライアン著「性の進化論」より)

「巨乳は財産」です。巨乳であることにコンプレックスを感じている女性は少なくないですが、無知からくる悩みといえるでしょう。

グラビアアイドルの橋本梨菜は「胸が大きいことがコンプレックスだった」そうですが、「グラビアをやることによって、その胸が武器になることがわかった」と言い、「180度人生がプラスに変わると思うので、皆さん一緒にグラビアやりましょう」と語っています。

ちなみに、日本だけでなく世界的に豊胸手術が増えているようです。巨乳が魅力になると考える女性が増えているということでしょう。

しかし、物質的には単なる脂肪の胸に、なぜこれほど男は魅かれるのでしょうか。諸説ありますが、個人的には一般的である生殖器模倣説が正解だと思っています。つまり、直立二足歩行を始めた際に性器が隠れてしまったため、その結果、胸が発達したのではないでしょうか。

 

・魅力的な顔

顔についてもいくつか条件があり、たとえば対称性です。

「魅力的な顔はそうでない顔よりも左右対称である。顔の左右対称性は、発達過程で寄生虫や病原菌や毒素にさらされると低下し、突然変異や近親婚など遺伝的な問題によっても低下する」(アラン)

 

以上、こういったものが「良い女」の条件の代表的なところで、他にも「長い髪」「肌艶」、広くはハイヒールの音だとか色々とあります。

 

・普遍的な「美」

アランは次のように「美の基準は普遍性をもつ」と言います。

「おおまかな美の基準は、社会化によって学習されるのではなく、おそらく生得的なものだということだ。実験結果を見る限り、美は見る者の目の中にあるのではなく、普遍的な人間の本性にあると言わなければならない」

「美しさは『健康証明書』なのである。より魅力的な人はより健康な人であり、より体力があり、より長生きし、腰痛に悩まされる確率が低いという調査結果がある」

生後一週間足らずの新生児も、魅力的な顔に著しく強い関心を示すことが確認されているといいます。

 

・理想型はマリリン・モンロー

まとめると、男が考える女の理想型は、いわゆる「ボンキュッボン」であり、例としてマリリン・モンローはよく挙げられます。

「男性は若くて美しい女性に惹かれる。というのは、普遍的な基準(腰の形、顔の対称性、胸の大きさ、お尻の形)が多産を示す美的指標だからである。要するに、マリリン・モンロー風の女優はある意味で普遍的な理想型であり、無意識的に男性に、いま目の前にいるのが子孫を保証する良質の女性だということを示している」(ジャン=フランソワ・ドルティエ著「ヒト、この奇妙な動物」)

 

・違いもある

また、時代や場所によって無視できないほどの違いがあるのも確かです。時折、「女性の理想型はこんなに変わっている」という内容の記事を目にしますが、こういったのは「違い」に目を向けているのです。

そのため、時代や場所によってブスになったり美人になったりすることがあります。昔、「わたしのラバさん 酋長の娘 色は黒いが 南洋じゃ美人」という歌もありました。貧乳が社会的に美とされていた「暗黒時代」もあります。

「中世ヨーロッパでは、キリスト教の影響が強く、性は淫らなもの=悪という発想から、女性は性を感じさせない貧弱な肉体のほうが尊ばれるようになった。巨乳は卑しいものとされていたのである。女性の乳房は悪魔の器官と考えられ、胸の谷間は『悪魔の隠れ処』と呼ばれた。12世紀のモザイク画などでは、アダムとイブの物語を描いたものでも、イブの乳房は男性のように平らにされてしまったほどである。キリスト教美術で女性の乳房を描くときは、多くの場合は否定的な意味が含まれていた。中世ヨーロッパを暗黒時代と呼ぶことがあるが、巨乳好きにとっては、正に暗黒の時代だったと言えよう」(「巨乳の誕生」より)

日本も、時代によって変わっています。

「1967年をピークに時代の流れは変わっていく。『大きい胸が魅力的』という概念が古臭いものとなっていったのだ。まずそれは海外の流行から現れた。60年代後半の欧米、特にイギリスのファッションシーンではスレンダーでユニセックスなルックスが現代的だとされた。その代表的な存在であるファッションモデル、ツイッギーが1967年に来日を果たす。彼女のトレードマークである超ミニスカートは、一気に女性たちの間に流行していった。同時に、ツイッギーの『小枝』のように華奢なスレンダーボディが新しい魅力として捉えられるようになったのだ」

「それまで美の象徴であり、男性たちから羨望の眼差しで見られていたグラマー美女は、前時代的な存在となってしまったのだ」(「巨乳の誕生」より)

このように変わるので医者も悩むでしょう。

「僕は正直いって“美人にする手術”はあまり興味がないし、やりたくないんだよ。時代によって流行が変わっていくし、ヘンなのが流行るしさ。『アヒル口』だの、『デカ目』だのって全然いいと思わないもん」(高須克弥/美容外科医)

私が生きている間だけでも結構変わったなという印象です。これからも「美」は変わっていくでしょう。

 

・もっと良い人がいる

美醜というのは比較の問題にすぎません。

これを「相対的」といいますが、つまり「絶対的な美人」や「絶対的なブス」というのは存在しないのです。

どれほど美人だといっても上には上がおり、もっと美人と比較すれば、その人はブスになってしまいます。逆もしかりです。どれほどブスだといっても下には下がおり、もっとブスと比較すれば、その人は美人になってしまいます。このように、比較する対象によって美人になったりブスになったりします。

そして、ブスと比較すれば自信を持ち、美人と比較すれば自信を失います。そのため「自信満々のブス」も「自信のない美人」もいます。「何であんなに美人なのに整形するのか」と周りの人が思っても、本人はもっと美人と比較しているから不満なのです。

美醜だけではありません。「賢愚」「貧富」「浄穢」「老若」etc.一切は相対的です。

「いい人と出会えた」と思っているかもしれませんが、手の届く範囲にいた中で「比較的いい人」にすぎません。「もっと良い人」が存在し、その人が手の届く範囲にいれば心が揺らぐでしょう。

ちなみに、男女両方にいえることですが、ライバルが強い中で戦って自信をなくしている人が多くいます。そのようなレッドオーシャンにいるより、もっとライバルが弱い中に移動してしまうのも手です。ライバルが弱いからといって「いい人」がいないわけでもありません。ブルーオーシャンであることもよくあります。

 

・恋愛は競争

以前、「ディズニーはデブに冷たい」と抗議した女子高生がネットで話題になっていたことがありました。しかし、大衆が求める残酷な「美の基準」があるので、世界的な営利企業であるディズニーが、その基準から外れた容姿を採用するかというと難しい問題でしょう。「醜かったけど魔法で美しくなった」といった設定はあるかもしれませんが・・・・。

営利の話が出たのでついでに説明しますと、恋愛は競争でもあり厳しい世界です。「恋は願えば必ず叶う」というものでは決してありません。ある程度までは努力でも可能でしょうが限界もあります。男女両方にいえることです。

そのため、恋愛はビジネスと似ている点があります。自分という商品をターゲット(好きな人)に選んでもらうために、ライバルやターゲットを分析し、商品力をあげて(自分磨き)、売り込むのです。こういったマーケティングの視点で恋愛を論じている本も少なくありません。

自分が相手の中でどういうポジションにいるか、相手の視点に立って想像することが大切です。

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