「気にする」ということ自体は善でも悪でもなく、正しい方向に向けば長所となります。タレントのタモリは「人見知りじゃないと空気が読めない」と言いました。

しかし、心の病の場合、気にすることが苦しみとなっています。視線恐怖症の人は人の視線を気にし、摂食障害の人は体重を気にし、潔癖症の人は汚れを気にし、アルコール依存症の人はお酒を気にするという具合です。このように、常に何かを気にして苦しんでいるのです。

ちなみに心理学でもわかっていることですが、何かに注意が向くと、自分だけでなく周りの人も気になってしまいます。そのため、気にする→周りの人も気になる→ますます気にするという悪循環に陥りやすいのです。

・もっと気にすべきことがある

正しい生き方が存在するということは、別な言い方をすれば、人として気にすべき問題があるということです。

多くの心の病は、気にすべきことを気にせず、気にしなくてもいいことを気にしている状態でもあります。恐怖すべきことを恐怖せず、恐怖しなくてもいいことを恐怖しているのです。

市川一家4人殺人事件の犯人、関光彦は他人と一緒の鍋をつつくこともできなかったほど「潔癖」だったそうです。もっと気にすべきことがあるのですが、本人は気づいていないのです。

よく「心の病は心が繊細な人がなる」といわれます。確かにそういった面もありますが、このように鈍感な面もあります。

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1.2人生の目的(正しい生き方を優先する)
〇誰もが幸せを求めている
〇幸せの欠点
〇人間は目的がわからず生きている
〇死の解決
〇心の病は悪なのか
〇気にする
〇根本的に違う療法