第1巻では殺生罪を紹介しましたが、人間が造る罪悪はそれだけではありません。
〇十悪
世の中の悪を、大きく10種に分けて教えたものを十悪といいます。
・心の悪
心で造る悪は次の3種類です。
貪欲:欲を貪る
瞋恚:怒り
愚痴:真理に無知
・口の悪
口で造る悪は次の4種類です。
綺語:真実に反して綺麗な言葉で飾る
両舌:二枚舌を使う。離間語とも
悪口:人を悪く言う
妄語:嘘をつく
・身体の悪
身体で造る悪は次の3種類です。
殺生:生き物を殺す
偸盗:人のものを盗む
邪淫:不純異性交遊
〇五逆罪
五逆罪は、次の5つの大罪をいいます。
1.父殺し
2.母殺し
3.羅漢殺し
4.和合僧を破る
5.仏身より血を出だす
五逆罪は、簡単に言うと親殺しの罪で、十悪よりも重い罪です。詳しくは第5巻と第6巻で説明しますが、「殺す」とか「傷つける」といった行為は肉体だけでなく心にもいえることですので、誰もが親殺しの罪を犯しています。
〇謗法罪
謗法罪は、仏法を謗る罪で五逆罪より重い罪です。謗法罪は相対悪である十悪や五逆罪と違い、絶対悪であり、人間が造る最悪の罪です。
・親殺しより重い罪
謗法罪は五逆罪より重い罪です。大恩ある親を殺す罪は非常に重いものですが、親を殺してもせいぜい2人です。仏法は、死の解決という人間が助かるたった一本の道を説いています。その道を壊すような行為は、全人類を無間地獄に叩き堕とすことになるため、罪悪が重いのは当然です。その罪の重さは五逆罪の比ではありません。
第2章 悪人
2.1 罪悪の具体例
2.2 心の悪
2.3 すべての人間は極悪人
2.4 罪悪の自覚
2.5 宿善
2.6 求道は悪人になる道