中国は唐の時代、いつも樹の上で瞑想していた鳥巣という僧侶がいました。
ある日、いつものように瞑想していると、儒学で有名な白楽天が下を通りかかりました。
(これが、かの有名な鳥巣か・・・)
白楽天が鳥巣を見つけるや、「仏教とは何ぞや」と問いました。かねてより仏教に関心を持っていた白楽天は、鳥巣ほどの僧であれば申し分ないと思ったのです。
すると、鳥巣は「諸悪莫作 衆善奉行 自浄其意 是諸仏教」と答えました。これは、「悪をやめて善をするのが仏教である」という意味です。それを聞いた白楽天は、「そんなこと子供でも知っている」と笑いました。
しかし鳥巣はすかさず、「3才の童子も知れるが、80才の翁も行うは難し」と返したといいます。