死後相続する魂(阿頼耶識)を説き、三世を貫く因果の法則を説き、殺生罪などの無数の罪悪を説くのなら、これらから導かれる結論は「死後は必ず地獄」ということになります。
浄土真宗本願寺派祐光寺の住職・野々村智剣は次のように語っています。
「仏教の原理にしたがう限り、いま現在、あなたの来世は、すでに決まっている。地獄行きの自覚すらないあなたなら、確実に地獄におちる。その理由は、ほかでもない。あなたは日常に、地獄行きの罪を重ねつつあるからである。仏教の道理は因果応報である。悪いタネを播けば、悪い実がなる」
「今、私たちが人間として生きていくための必要最低条件を満たすだけでも、確実に地獄行きのタネをまいているのである。だから、自分は特別に強欲ではないし、ことさら人を泣かせたり苦しめたことはないから、地獄のようなおぞましい世界とは無縁だというような考えは、いかに甘かったか、おわかりいただけたと思う」
「今、『罪』を重ね続けているわれわれが死後、おちる地獄の諸相である。まかり間違っても、他人事として読まないでいただきたい。ここでいう『他人』とは、あなた以外のすべての人間を指す。だから、生きている人なら、あの人はこんな地獄におちるだろう、だとか、亡くなった人なら、こんな地獄におちているのでは、などといった誤った拡大解釈をしないでいただきたい。そういう、おかど違いの論法にすり替えないでもらいたい。あくまでも、『かならず死ぬ』あなた1人の問題なのである」
「われわれがこの世で生きているかぎり、『経』の説く地獄に行くべき『罪』を重ねつつあるというぬき難い現実である」 (野々村智剣著「誰も書きたがらなかった死後の世界『地獄』」より)