今日は連投。
以下、FB上に投稿したもの。
文献など参照していないので、もしかしたら間違っているかもしれないが、これが俺の持論。
ある雑誌で「SNSや若者言葉で、モヤっとするもの」として「エモい」が一位に挙げられてた。
だけど、「エモい」の語源は、もともと2000年代初頭にこういう音楽を「エモーショナル・パンク」と呼んだのがきっかけ。それから、こういう「感傷や懐かしさなどの感情を呼び起こしたり、夢を語ったりする曲」を「エモい」というようになって、その後、いろいろな意味が加わって、「感情的なもの」は音楽以外でも「エモい」というようになった。
現代の若者は一昔前の「カワイイ」の感覚で、「感情的なもの」以外でも、何でも「エモい」というみたいだけど、もともとは、パンク界の業界用語が語源だったことは知っておいてほしい。今は「モヤっとする」かもしれないが、もともとは硬派な世界の言葉だったのだ。
ちなみに、このThe Atarisというバンドは「エモ・パンク」の名手で、この「so long, astoria」なんかは、本来の意味での「エモさ」の極致に達している。
The Ataris以外だと、SUM-41でさえも「エモい」曲を歌ってたんだぜ。たとえばこの「With Me」とか。でも、2000年代半ばから、米国は中東で戦争を始めて、パンク界はプロテストソングの道に入った。(というより「戻った」というべきだろうか。)
そして、「エモ・パンク」は廃れていくのだが、不況だが平和だった日本で「エモい」という言葉が残って、変化し拡散したのは皮肉だね。
ブッシュJr.政権に対する反戦歌としては、この「March of the dogs」とかかな。
オバマ政権になって、パンク界は少し平和になった。というより、他のオルタナティブロックや、ヒップホップ系ダンスミュージックに押されてあまり売れなかったのかな。代表的なのはBlink-182のアルバム「neighborhoods」かな。これはBlink-182の復活後、約8年ぶりのアルバムなのだが、全米ビルボード1位には届かず、2位だった。
発表はトランプ政権になるちょっと前だけど、2010年代後半のBlink-182は以下の感じ。パンクブームは完全に過去のものになって、懐古趣味になってる。だから、その辺を踏まえると、また「エモくなってる」とも言えるかな。
以上、「エモい」という言葉から考える、米国の政情とパンクの変遷でした。
ここでFB上で友人からコメントが。
「トランプの評価については多角的に見る必要があると思っているのだけど、以降のパンク界隈はどうなってるのかな。気になる。」
そこでの返答。
「いやー今、米国などはクラブ系音楽が全盛だから、パンクのマーケットはすごい縮小しているように感じる。GreenDayとか、第二次パンクブームを引っ張っていたバンドとかも完全にオッサンになっちゃったし、「若者の叫び」という感じではなくなった。だから、最近は僕もあまり聴いていないんだけど、You-tubeなどでのアンダーグラウンドシーンでは、かつての名曲をアレンジカバーしたり「演ってみた系」の投稿はけっこう多いかな。第三次パンクブームが来たとしても、20年前のものとは全然違った音色やメッセージを発信することになるんじゃないかな、と思っています。そう考えると、オルタナティブロックの双璧を成すヘビメタは固定ファンをがっちりつかみ、演者がオッサンになってもその超絶技巧は健在だし、下火になってもそこそこ売れているのはすごいなと思う。」
「米国ではバンド音楽全体が下火で、第二次パンクブームの旗手の一つGood Charlotteが、そのことを皮肉った『40 oz. Dream』なんて曲もあるよ。「"the last band on earth"というのがテーマね。」
またパンクが元気にならないかな…・
※おまけ
この曲、どうしても「わんこ」の気持ちを歌っているように聞こえる…(笑)