日本は他の国に比べて、起業が難しいような気がします。


他の国で起業したことがないので、推測ですが・・・



起業して7年になりますが、私が個人的に思うに日本での起業の難しさの本質は『雇用の流動性』です。



日本は他の国に比べて雇用が流動的でないです。



これにはいろんな理由がると思いますが、こうなったのは恐らく、


① 戦後、日本経済が急激に伸びて人手不足になった

② 企業が社員を正規化して、人手不足を解消しようとした

③ 労働者側も生活を安定させるために、社員の正規化を推奨した


というようなプロセスが歴史的にあったからです。


③の後、バブル崩壊後に企業は正規社員を減少させ、非正規社員を増加させていきました。


そして、小泉改革がこれを助長させてという流れです。



労働者側からしてみれば、安定した生活を望みますので、非正規社員にはなりたくない理由であって、企業が社員を非正規かするのに反対します。


ここまでは、一般論です。



私が起業して思ったのは、起業家の立場からすれば雇用はもっと流動的であるべきだということです。


つまり、正規社員・非正規社員なんて枠はやめて、全て非正規社員(完全実力主義)にすれば雇用は流動的になり、経済が活性化するということです。



抽象的なので、フリーランスという簡単な具体例で書いてみます。



日本のサラリーマン(正規社員)の時給は2,000円~3,000円ぐらいが主流だと思います。


非正規社員(平日週5日のフル稼働の場合)の時給は、1,500円~2,000円ぐらいです。


アルバイトだと、職種にもよりますが 800円~1,500円です。




私がフリーランスコンサルタントとして得ている時給は、2,000円~3,000円です。


例えば、フルカスタムの市場調査など難しい仕事の場合は 3,000円ぐらいです。


リサーチ会社の下請けなどで決まったフォーマットに従って市場調査するなどの簡単な仕事や、通訳や翻訳などの技術を売る仕事だと 時給2,000円~2,500円ぐらいです。


しかし、私は雇われてるわけではないので、常に仕事があるわけではありません。


ですので年収にしてしまうと、コンサルタントとしては正規社員のサラリーマンより少なくなってしまいます。



これが、会社を辞めてフリーランスになるリスクです。



バイトで少し穴埋めしようとしても、見つかるのは時給1,500以下のみです。


1,500円~2,000円の枠は、週5日のフル稼働を求められるので(非正規社員になること)できないのです。



もしも雇用が流動的でアルバイト・非正規・正規なんて枠がなかったら。


私のようなフリーランスでも、時給1500円~2,000円ぐらいのバイト感覚の仕事を得ることができるのです。


そうすれば、私のようなフリーランスでも生活はもっと安定させることができ、サラリーマンを辞めて独立することのリスクが減ります。


どんどん独立する人が増えれば、その中から会社を立ち上げる人も現れるでしょうし起業家も増えていきます。




しかし、今の日本の雇用体系では、優秀な人は正規社員に必然的に留まるようになっています。


雇用が流動的でないので、正規社員の枠を飛び出ることのリスクが高すぎるからです。