6月26日 愛する人に殺人を打ち明けられるか? | 「白鯨」日記

6月26日 愛する人に殺人を打ち明けられるか?

 ある意味、ハイライトが連続しました。
 「罪と罰」佳境に達しています。

 天使のようなソーニャに、自ら犯した殺人の罪をラスコーリニコフが告白する場面。
 そして、その罪に気付いている下審判事ポルフィーリーとの対決です。
 
 ソーヤの部屋にラスコーリニコフが訪れるんですけど、そこがまた現代の日本では想像できないような部屋でして。
 掘割沿いにある古い建物なのはともかく、いびつな方形で、狭まっているところはあまりに鋭角で、夜は奥が判別できないほど。
 片側には大家の部屋に続く締め切りのドアが、もう一方にもやはり締め切りのドアがあるんですよ、通常使うドアとは別に。なんじゃそりゃ。
 そして、三方に窓がある。採光は良さそうですが、天井が異常に低く、物置っぽいと。
 ううん、住みたくないが、見てみたい。

 ここでラスコーリニコフは、初めて自分の罪を明かしてしまう。
 愛すればこそ、真実を伝えたい。不条理だけど気持ちは分かる。
 打ち明けるかな、気付くかな、あっ、ついに言っちゃった、というサスペンスと弛緩の連続が、結構、病み付き。息をのみます。
 残念ながら、やや宗教がかった発言が連続するんで、そこはどうしても距離を置いちゃうんですが。

 それ以上に迫力があるのが、ポルフィーリーとの対決です。ああ、ここについては次回。
 岩波文庫版中巻295ページまで到着しました。