
まず、工場の海外進出による日本の空洞化と失業率の増加について

企業が製造にかけられるコストは限られています。
特に、価格破壊が起こっている分野の製造業は、コストを極限まで切り詰めているといっても過言ではありません。
仮に現在、製造業で派遣労働者1000人を雇っている企業がどうなるか

その派遣労働者を正社員として雇うには300人しか追加で雇える体力がないかもしれません。
じゃ、残りの700人の派遣労働者はどうなるか

普通に考えて失業するのでしょう

それでは、正社員として雇われた300人の待遇はどうなのか

この企業、本当は正社員200人しか雇う体力がないので、200人分のコストで300人を雇うかもしれません。
つまり正社員のお給料が減るわけです。この会社は、そもそも1000人の労働力を必要としていたわけですから、300人しか雇えないとなると、
単純に考えると生産量は、元の30%しか賄えないわけです

そうなると、企業はどうするのでしょうか
必要とされている生産量には70%足りないとすると、、、きっとその企業は、300人も正社員化させないでしょう。建前上100人くらい正社員にするかもしれませんが、残りの予算で、コストのより安い海外に新たに工場を作ることになります。

そこでは、現地の従業員を1500人雇うことができます
気付けば、もともとの150%まで生産できるようになっています。今まで繊細な作業は日本人にしかできないと思われていましたが、海外の労働者でも十分生産ができるようになりました。

すばらしい
と思ったのもつかの間、海外の工場で働く人たちに技術トレーニングを行うことで、技術が流出してしまったのです。
こうなると、もはや日本で失業中の900人の元派遣労働者には、太刀打ちできません。

同じ質の仕事を数分の1のコストに抑えられてしまうのですから。

もはや工場は日本には戻ってきません。

海外で生産したものを日本で販売するとなると、輸入にかかる税金は国に入ってくるでしょうが、
物を生産した国で、それを輸出した額にかかる税金は、日本には入ってきません。生産した国に入ります。
生産国は、日本にのみ輸出するわけではなく、もちろん他の国でも販売を行います。
生産国には税収が入ります。さらに労働者を抱えているので、所得税、法人税も入ります。

こうなると、日本の生産力や税収はもう、どんどん縮小していき、国力は日に日に衰えていってしまうのです。本来日本で生み出すはずだった生産、日本に納められるはずだった税金、ともに海外へ流出してしまいました

こんなシナリオをたどってしまってよいのですか
みなさん。