実際に今起きているほうの第2の事件は、先月22日に大田区の路上で女子高生がナイフのようなものでメッタ刺しされたというもので、ここでの小説との共通点は【被害者が女子高生】【路上でメッタ挿し】の2点。

やはり小説の中とは微妙なズレがあり、小説で被害者が女子高生なのは第1と第5の事件で、路上でメッタ刺しされたのは第3の事件です。

実際起きている連続殺人事件は現在までで4件、一方小説では事件は5件までなのですが、全てを照らし合わせても、まったく同じ方法で同じような被害者というのは無く、何かひとつふたつ入れ違ったような共通の仕方でした。

共通と言っても誰もが考えるつくような殺害方法だし、被害者も若い女性という、ミステリー小説にありがちな物ばかりなので、もっとこの事件と似てる小説がこの世の中にはありそうな感じでした。


しかも私のこの小説の肝となる部分、犯人は必ず被害者の右手の人差し指を切り落として持ち去っているのに、実際の事件ではそのような形跡はありませんでした。

もし私の小説に影響を受けて連続殺人を起こしているのであれば、犯人は必ず被害者の右手の人差し指を切り落として持ち去って、最後に6人目の女性の部屋の扉の郵便受けから、ぽとり ぽとり と集めた人差し指を落としていって恐怖をあおるというシーンをやらなくてはいけません。

そう考えると警察の早とちりかなと思うようになってきました。