警視庁公安部は5日夜、70年の日航機「よど号」乗っ取り事件で北朝鮮に渡った元赤軍派メンバーらに87年に合流したとされる赤木(旧姓・米村)邦弥容疑者(52)を旅券法違反(渡航制限)容疑で逮捕した。赤木容疑者は同日北朝鮮を航空機で出て、北京空港経由で関西国際空港に帰国したところで同容疑の逮捕状を執行された。


 赤木容疑者は80年代に欧州でメンバーらの関与した反核運動にかかわったとされ、公安部は、同時期に欧州から北朝鮮に渡ったとされる有本恵子さん(行方不明時23歳)らの拉致事件についても事情を聴く方針。


 調べでは、赤木容疑者は87年4月、よど号グループに合流するため、ウィーンから北朝鮮に必要な手続きをせずに渡った疑い。当時、北朝鮮は渡航制限地域だった。


 赤木容疑者は81年10月、パリ経由で西ドイツ(当時)に出国。82年夏から85年後半までウィーンに滞在し、メンバーらが関与したとされる海外在住の日本人向けの反核運動の機関誌「おーJAPAN」の発行などに携わったとされる。


 欧州からは、80年に石岡亨さん(当時22歳)、松木薫さん(同26歳)、83年には有本さんが拉致された。石岡さん、松木さん事件については、乗っ取り事件実行犯の妻2人、有本さん事件については実行犯の魚本(旧姓・安部)公博容疑者(59)=国際手配中=らの関与が疑われている。


 赤木容疑者は85年12月から86年9月に帰国し、再び欧州に出た。2度の欧州滞在中、実行メンバーの赤木志郎容疑者(59)=強盗致傷などの容疑で指名手配=の妹(53)と知り合い、87年4月に一緒に北朝鮮に渡って結婚したとされる。この妻は03年に帰国している。94年春から、グループが発行する機関誌に「小川淳」のペンネームで寄稿していた。04年に親族に手紙を出し、北朝鮮で暮らしていることを伝えていた。


 よど号グループは帰国を希望しており、メンバーの妻子は01年以降順次帰国。赤木容疑者の帰国で、北朝鮮に残るのは、メンバー4人と、石岡さん、松木さん事件の関与が疑われる妻2人と子供1人の計7人になる。



※引用
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20070605-00000125-mai-soci