仕事とは別に地元読み聞かせボランティア・H絵本の会に参加して本を子どもたちに届ける活動をしています。
毎月第2木曜日は読み聞かせボランティアの会の定例会、スケジュール確認と読み担当決め、読む本の確認と次月のおすすめ絵本の紹介をしています。
今月も沢山の絵本が集まりました。
30分の時間をどの絵本をどの順番によめばより楽しむことができるだろうか?
わらべうた絵本はどう楽しめばいいだろうか?
小学校での読み聞かせは慣れているけれど、保育園のお友だち、3歳は初めてという方へは、ページのめくり方、子どもたちへの目配り、子どもたちからの声の対応の仕方などはそれぞれの経験談をワイワイとにぎやかに伝えていきます。
福音館書店の月刊誌、こどものとも・かがく絵本は安価で購入できるのが魅力ですね。
お隣の小学校で保護者ボランティア活動もされているメンバーさんが、今朝、4年生と楽しんできたホカホカ絵本を紹介してくれました。
2023年7月号こどものとも年少版 『あっちむいて ほい』
中村征夫/作 福音館書店 こどものとも年少版2023年7月号
桃山鈴子/作 井上大成/解説・監修 福音館書店 2022年4月
イモムシ画家の桃山鈴子さんが点描で描く虫たちはリアルであるのに、可愛く優しい色合いで、桃山さんの愛情にあふれています。
絵本に登場するのはモンシロチョウ、ナミアゲハ、ウラギンシジミの3種。
卵から孵化して、幼虫が脱皮を重ねて、蛹に、そして蝶へ羽化する様子がリアルに描かれています。
何しろ、本の帯の養老孟司さんの言葉が「なにしろ、まず見てください」なんです。ページを開いてみるしかないですよね。
大きなルーペを片手に、ルーペで確認しながら点描を打ち描く手法は小さな点がまるで虫たちの毛を1本1本、細胞をひとつひとつのようです。
子どもたちの夏休みの宿題でアゲハチョウの観察日記を付けていたことが思い出されました。(とても比べものにはならないのですが・・・)
桃山さんのインタビューの言葉「幼虫の脱皮や蛹化、羽化シーンは写真に記録しないと描けないので、作画しながら5分タイマーをかけながら、つねに幼虫をチェックしていました。それでも目を離しているすきに脱皮しちゃっていたりして……」に、リアルさの秘密がみえました。点描絵を描いている時間に羽化しちゃいそうですね。
桃山さんの描写は虫だけではありません、それぞれの食草である、菜の花、山椒、葛の描写も見ごたえ抜群です。
この絵本を初めて手に取ったメンバーさん、見た途端、釘付けになっていました。そしてこの作家さん、なんと三重県四日市の方だったことが判明したのです。
2023年6月6日 中日新聞に『へんしんーすがたをかえるイモムシ』が世界的な広告賞である「第102回ニューヨークADC賞」入賞(メリット賞)を受賞したという記事が誌面を飾っていました。この入賞をきっかけとして「プラチスラバ世界絵本原画展」に出展されることが決まったとのこと。
地元絵本専門店「メリーゴーランド」でも原画展が開催されていたようです。
かがく絵本好きメンバーは原画展へ行き素敵なサイン本をゲットしていました。
福音館書店さんのWebマガジンの『へんしん』ページはこちら!
この絵本、図書館泣かせの2つの表紙絵。
カバー表紙は「モンキチョウ」
カバーをとると現れるは「モンシロチョウ」!!
勤務校の蔵書には涙をのんで(モンシロチョウはあきらめて)カバー表紙の上にブッカーがかけられています。
竹下文子/文 おくはらゆめ/絵 教育画劇 2021年4月
あそぶの大好きなしろねこちゃんとみけねこちゃん、
大きなみずたまりをみつけて、ばちゃばちゃ水あそび、どろのおだんごに、どろのプリン、いつのまにかどろだらけになってしまったねこたちは、おかあさんに怒られると逃げ出しました。
どろんこねこが通るところが付いていきます。
雨上がりの水たまりで思わず遊んでしまう子どもたちの姿に重なる楽しいお話しです。
表紙をめくった見返しにが・・・。
猫好きに、肉球はたまりませんね~。
そして終わりの見返しについているのは・・・
気になる方は手に取ってみてくださいね。
最後までおつきあいくださりありがとうございました。
では、またね。 byとしさん