『おしいれのぼうけん』複製画展、ねこもかたまるねずみばあさん | つながっていこう~オンライン版絵本で支援プロジェクト【公式ブログ】

ようこそ猫町文庫へいらっしゃいました。爆笑

 

ただいま、四日市市立図書館では『おしいれのぼうけん』複製画展を開催しています。





 

 

 

『おしいれのぼうけん』

ふるたたるひ  たばたせいいち /さく  

童心社 1974年

 

 『おしいれのぼうけん』が出版されて45周年を記念して複製画が出来上がり、童心社さんからの貸出が始まりました。

45年前、作者のふるたたるひさんとたばたせいいちさんは、働くお母さんが増えてきた時代、保育園を舞台にしたおはなしを描きたいと、保育園に何度も足を運んで子どもたちのようすをみて物語を考え、何枚も絵を描き続けた末に子どもたちの日常を生き生きと描き楽しいお話が完成しました。

 

 

 我が町の展示会場では、写真撮影が禁止だったので・・・。

ねずみばあさんと記念写真を撮る事ができなかったのが、残念です。

(開催地域・場所によっては、ねずみばあさんと写真を撮ろう!などのイベントが実施されていましたぐすん

 

 

 

 

 大きなタペストリーのねずみばあさん(タテ220㎝×ヨコ150㎝)迫力満点で、さとしとあきらが出会ったねずみばあさんもこんなに大きかったのだろうかと想像すると、怖くなりました。

ねずみばあさんがねこをにらむと、ねこはうごけなくなってしまいます。ーという文章がありますが、実感です。

タペストリーのねずみばあさんににらまれたら動けなくなりましたよー。

 

 複製画をみていると、『おしいれのぼうけん』のお話しと一緒に当時の子どもたちの様子が蘇ってきて、おしいれであそぶために昼寝布団を山積みにして園長先生に叱られたこと、おしいれの扉にのぞき穴をあけようとしてまた園長先生に叱られたこと、おしいれの中にねずみばあさんを描いて、当時は著作権なんて考えていなかったので、絵本のねずみばあさんそっくりの迫力満点で、泣いてしまったお友だちがいたこと、泣いている子を慰めようとする優しい姿が見られたこと、おしいれの中で順番でお昼寝をしたこと、お母さん、お父さんにもねずみばあさんを見せたくて、劇あそびで子どもたちがつくったねずみばあさんがとっても怖くてかっこよかったことなどが、走馬灯のように蘇ってきたので、絵本に付随した記憶、いつ、どこで、だれに、どのような場面で読んできたのか、生活の中にとけこんで存在していた絵本の力を改めて感じました。

 

 この複製画は「ピエゾグラフ」というスキャナーとプリンターを使用した、極めて精巧な印刷技術で原画がもつ微妙な風合い、筆のタッチや質感を取り組み忠実に再現するデジタルプリント技法だということにも驚きました。

絵を描いた”たばたせいいち”さんは保育現場をリアルに描くために子どもたちが使う画用紙に鉛筆で描く手法を取っています。鉛筆の重ねぬりの黒の深さもそのまま表現していて45年前の絵本の絵とは思えない美しさでした。

 

『おしいれのぼうけん』複製画展は日本全国を駆け回っているようです。お近くで開催されましたら、ぜひ見てほしいと思います。

 

さて、今月文庫から取り出しますのは、ねずみばあさんから、ねずみがでてくるねこの絵本です。爆笑

 

 

 

 

 

 宮西達也/作・絵 すずき出版 1997年

 

ねこは恐ろしい生き物だと先生からの注意もきかずに

遊びに出かけた3匹の子ねずみ。恐ろしいねこが「にゃーご」とやってきたのですが・・・。

「おじさんだれ?」とこわがらずに声をかけました。

大きなねこに食べられてしまわないでしょうか・・・?

ねずみとねこの会話が楽しくて…無邪気って最強!

 

 

『いじわるねことねずみくん』あしあと

なかえよしを/作 上野紀子/絵 ポプラ社 1998年

 

 

 ブルくんに噛まれて機嫌の悪いねこくんは、ねずみくんが悪いんだと、八つ当たり。ねずみくんが行くところに先まわりをしていじわるしようとするのですが・・・。

 ねずみくんの運がいいのか、神さまがいじわるはダメよとみているのか・・・。なんとも間が悪いねこくん.

上野さんの描くいじわるねこくんの表情と失敗続きのねこくんの表情がおかしくて笑ってしまいます。笑い

 

 

『ねことねずみ なかよくなれるかな?』あしあと

トメク・ボカツキ/作 

アグネス・チャン/訳 講談社 2001年

 

 

 ママの言うことを聞いてなかった、1ぴきのこねずみと、同じく1ぴきのこねこが、野原でばったり会いました。
お互い、自分と「こんなにちがう子を見たのははじめて。」

こどもは見た目なんて気にしません。違うからこそ面白い。

「先入観をなくせば、敵だと思ったとも友だちになれるかもしれない」そんなメッセージを込めてアグネス・チャンが訳した絵本です。むらさきいろの猫の絵も素敵です気づき

 

 

2月といえば・・・2月22日の「ねこの日」がやってきますね。

猫町文庫もねこの絵本を並べて皆さんのお出でをお待ちしています。おいで

 

image

      ねこの日」展示コーナ、作成中!!爆笑

 

では、またね~バイバイbyとしさん