おすすめ新刊絵本 北海道の絵本作家さんです! | つながっていこう~オンライン版絵本で支援プロジェクト【公式ブログ】

 

札幌からのりちゃんです

 

 

 こんにちは!3月4月は慌ただしいですね。

みなさまお忙しくされている方も多いと思います。

どうぞお身体にはお気を付けくださいませ!

 

 ちょっと疲れちゃった・・・そんな風に感じたときはぜひ大人も絵本を手に取ってみることをお勧めします。

 研ぎ澄まされたことばと美しい絵で描かれた豊かなものがたりの世界が、疲れた気持ちに優しさや温かさをもたらしてくれます。時には涙になって心を洗い流してくれることも。

 私自身も、子どもたちに絵本を読みながらこちらが穏やかな気持ちになったり、時には感動して泣きながら読んだり・・・驚くほど心を動かされた体験が重なり、ますます絵本好きになっていったのです。

いつかそんなお話も綴っていけたら良いな~と思っています。

 

 

今日は北海道出身の素敵な絵本作家さんの新刊をご紹介します。

 ちょっと幻想的でいて、身近で共感できるお話。そして絵もとても綺麗です。少し暗めな絵のトーンがなんとも言えず心惹かれます。

 

『ごめんねゆきのバス』

作:むらかみさおり

出版社:文溪堂 2022年4月

 

内容 文溪社 ホームページより

ごめんねゆきの バス | 児童書・一般書 | 文溪堂 (bunkei.co.jp)

おねえちゃんを、カンカンにおこらせてしまっためぐちゃんの前に、とつぜんバスがあらわれました。 運転手は大きなクマ。「乗ってください」の言葉にさそわれて、思わずバスに乗ってしまいます。 バスの乗客は、友達に本を返し忘れている子ネコとお母さんとの約束をやぶってしまった子リスたち。 バスは、それぞれ「ごめんね」を言わなければならない相手の家で、止まります。 みんな、うまく「ごめんね」が言えるでしょうか。

 

このあらすじを読むと、楽し気な雰囲気だったり、シンプルなお話に感じるかもしれませんが、突然おうちに現れた入口から別世界に行ってみるドキドキ感、帰ってこられるのかしらと思う不安、バスに乗っているときの思いつめた気持ちなどもヒシヒシと感じて来て、まさに日常から別世界へ。謝ろうか、許してもらえるだろうか・・という心の葛藤や後悔を感じているめぐちゃんの心の揺れ動く様子が、丁寧な描写から感じられるのです。

 

 

むらかみさおりさんのデビュー作もとても好きな作品です。

 

『あめかっぱ』

作:むらかみさおり

出版社:偕成社 2020年6月

 

内容紹介 偕成社ホームページより

あめかっぱ | 偕成社 | 児童書出版社 (kaiseisha.co.jp)

 

その日は朝から雨。お母さんは急ぎの用ができてしまい、出かけるしたくをしています。そこへピンポーンとベルが鳴り、なおちゃんが玄関をあけてみると、「どうも、かっぱです」と、緑色のおかしな生き物が立っているではありませんか! お母さんは「かっぱさんとお留守番しててね。きっとすごーく楽しいから」といって出かけてしまいます。こわくてテーブルの下に隠れたなおちゃんに、かっぱが声をかけました。「なおちゃん、今日はピクニックびよりですよ。」「雨なのに?」「雨だから。」

雨音に耳をすましたり、雨がいっぱい降らないと辿りつけない秘密の場所で遊んだり、雨に洗われた景色を見ながらおやつを食べたり……かっぱが案内する雨の日のピクニックは、すてきなことがいっぱい! 最後には「雨の日にみんなで雨やどり。これ、最高のぜいたくです」というかっぱの言葉が、しっとりと味わい深く心に残ります。

すみずみまで精密で、かつスケール感のあるファンタジックな絵が目にも楽しい、作者渾身のデビュー作です。

 こちらのお話はいきなりカッパとお留守番?!

本当に最初は読んでいる方もなんだか怖くてドキドキしちゃうんです。雨の日のおはなしですし、こちらも絵のトーンが少し暗めなんです。でもそこがやはり魅力で素敵なんです。

 誰かに例えるのは失礼かもしれませんか、私は安房直子さんの世界観に通じるものがあるように感じるのです(私は安房直子さんも小学生の頃から大好きです)

 

 これからの作品もとても楽しみです。北海道出身の素敵な絵本作家さんはたくさんいらっしゃいますが、またひとり好きな作家さんが増えて私も嬉しいです。

 

 ぜひぜひ注目して読んでみてくださいね~!!勝手に応援隊です!!

 

 

 最後まで読んでいただきありがとうございました。

いつものように質問で締めくくります。

 

 

小学生の時の愛読書はなんですか

 

これ質問されたらあれこれ語って止まらなくなりそう・・・

それではまた次回にお会いしましょう!!