雪中四友(せっちゅうのしゆう) | つながっていこう~オンライン版絵本で支援プロジェクト【公式ブログ】

こんにちは。東京下町在住のあいりーんです。
暦の上では「春」ですが、東京もまだまだ寒風に吹かれる日が続いています。
それでも早咲きのは1月下旬から咲き始め、リバーサイドの梅の木スポットでそっとマスクを外して深呼吸~。
 

2022/1/24 撮影@隅田公園

 

 

先週は水仙も目にして、気分だけは徐々に春に♪
 

 

東京国立近代美術館への道すがらで発見!
2022/2/2 撮影@竹橋
 

ところで、この水仙をフェイスブックに投稿したところ、友人から

雪中四友の一つですね

とのコメントをもらったので、調べたところ・・・・

雪中四友の解説 - 小学館 大辞泉  goo辞典より
せっちゅう‐しゆう〔‐シイウ〕【雪中四友】
玉梅(梅)・臘梅 (ろうばい) ・茶梅(さざんか)・水仙の4種のこと。画題とされる。



なるほど、雪の降る中でも春を予告する早春の花たちなのね・・・と納得。
水仙はもっと暖かくなってからと思っていましたが、品種によって咲く時期が異なり、写真の日本水仙は1,2月頃の早い時期に咲くため「雪中花」とも呼ばれるそう。美しい呼称ですね。
こちらは人通りもある道路脇だったのでマスクも取れず、芳香は楽しめませんでした。残念!

そう言えば、この冬は“さざんか”“ろうばい”も見つけたから、この水仙「雪中四友」コンプリート♪


さざんか

↑友人宅の見事な山茶花  撮影2021/11/28
 

ろうばい

寛永寺の五重塔をバックにパチリ!
2022/01/02 撮影@上野東照宮ぼたん苑

 

 

ところで、春を知らせるといえば、、、、、上野公園の寒桜が咲いているとのことで、早速見てきましたよ~!

 

噴水の脇に発見!

 

2022/02/07撮影@上野公園

 

 

早咲きとはいえ、本当に早い!
札にちゃんと「カンザクラ」と書いてあるから悩まないけれど、時々「あれ?ウメ?サクラ?・・・モモ?」なんてなりますよね。

そんな私やあなたや子どもたちのための絵本を一冊!!
タイトルもズバリ


『ウメ・モモ・サクラ ーどこがちがうか、わかる?

赤木かん子/作  藤井英美/写真

新樹社  2016年

この本は、著者の赤木かん子さんが「きれい」「すごい」「楽しい」にこだわって作った科学絵本“もっと知りたい”シリーズの一冊。
とにかく写真が美しく、インパクトがあります。
で、この本による「見分け方」のひとつを引用しますと・・・


(P8より引用)
でも、いちばんわかりやすいのは 花びらのかたちです。
バラ科の花の花びらは、どれも5枚ですが
まるいのがウメ、
すらりとしているのがモモ、
花びらのさきに、きりこみがあるのがサクラです。

家紋を見ると、よくわかります。
サクラには、きりこみがありますね?

(引用終わり)

P8,9見開きにそれぞれ大きな花の拡大写真と、
家紋「梅の花」 家紋「山桜」が掲載されれています!

フリー画像より

(左)梅の花     (右)山桜

 

 

わ~~♡
ここでも先月に続いて「文様」の登場です♪

もちろん、『文様えほん』でも、梅と桜の家紋を見比べましたよ♪
(『文様えほん』の記事はコチラ


さぁて、
話は戻って「雪中四友」!
この言葉から思い浮かんだ絵本があります!

『ゆきのひのおくりもの』

 


ポール・フランソワ/文  ゲルダ・ミューラー/絵
ふしみ みさを/訳  鈴木出版 2017年

 

一本のにんじんが、こうさぎからこうまへ、こうまからひつじへ、ひつじからこじかへ、そして、ぐるっとまわって、またこうさぎへ。

そう、かぞえてみましょう。

雪の中登場するのは、

こうさぎ・こうま・ひつじ・こじか の4ひき!!

まさに 雪中四友 !!!!!! ?

こころ暖まる友だち同士の思いやりが描かれたこの絵本は、

第76回オンライン絵本会にじのひろば(2021/02/07開催)でも読まれた名作です。
4人の読み手で読み分けた声と一緒に懐かしく思い出されました。


そして、「雪中四友」の文字を打ちながら、
あいりーんは個人的に、連日報道されている雪に埋もれる「札幌」の絵本会のメンバーたちを思い浮かべています。
本当に大変そうな雪かきや交通網の麻痺など、ご苦労なさっている方々に心よりお見舞い申し上げます。

 
 
雪中山茶花

東京に雪が積もった 2019/02/09 撮影@秋葉神社


今日は「雪中四友」をテーマに、思い切り「タテヨコななめ」に書きました。
最後までお付き合いくださり、ありがとうございました。