来春ダイヤ改正に合わせて開通予定のJR西日本おおさか東線、その運行計画が発表され話題となっている。

関西圏以外の方に説明しておくと、おおさか東線は国鉄時代から貨物線として運行されていた大阪東部のJR鉄道路線を旅客線化し阪急京阪近鉄など東西方向を結ぶ民鉄とのアクセス強化を実現するため改造が進められてきた、京阪神地区期待のJR新路線である。
新大阪駅へ直行する大阪市東側や東大阪市八尾市は勿論のこと北河内(学研都市線)や奈良県(大和路線&和歌山線)沿線民にも新幹線が格段に利用しやすくなる大きなメリット。そして北梅田駅開業時には大阪キタと奈良を結ぶ新たなバックアップルートが誕生することに。

それにしてもこれまで大阪を南北に結ぶ鉄道というのは地下鉄を除くとありそうでなかった、まさに悲願のルートなので地元や鉄道ファンの期待も想像以上に大きかったりする。
その歴史は国鉄時代のバス吹田八尾線まで遡る。吹田駅•八尾駅ホームの乗り換え看板や全国時刻表でも案内されるほど重要な交通機関と位置付けられてたが実際は通し利用が少なく、国鉄バスは 吹田↔︎門真 に短縮され1987年の民営化時点で廃止。そして大阪モノレール開通もあり民鉄バスが続けていたルートも20世紀末で完全終了となり、南北ルート実現の夢は貨物線旅客化に託される。
しかし用地買収難航や度重なる建設案変更で計画は遅れに遅れた。そして全線2006年開業と一度は発表されたものの、結局実現は更に13年ズレこみ「待ちに待った」開業ということになったのである。

先ほど大阪モノレールの話を出したけど、現時点で南側は門真までとなっているため おおさか東線ほど南北縦断公共交通の役割を果たしてはいない。それゆえに今回の開通は大きな意味を持っているとも言える。そして運営するJR西日本がこの新しいルートを如何に上手く利用し便利な列車を走らせるかにかかっている。今後の新線の発展に是非とも期待したい★


2008年の部分開通時に撮影  ↓