治る治るきっと治る | ありがとう脳腫瘍、さようなら脳腫瘍

ありがとう脳腫瘍、さようなら脳腫瘍

2014年1月に左小脳橋角部腫瘍が見つかりました。
そのおできと、さようならするまでの、記録。


私が幼稚園の時以来、私の父は、名を変え場所を変え、

何かしらの病気と闘っています。

そして病気と共に、今でも元気に生きています。


私が中学生の頃、父が

「治る治るきっと治る」と書いたメモを持ち歩き、

時には、子どもが音読をするかのように、

それを大声で読み上げていました。

(その頃ベストセラーになった本の影響です)


父親のことは好きだったし、尊敬もしてたけど

「そんなことで病気が治れば医者はいらない、馬鹿馬鹿しい」と

心の底から父親を哀れに思っていました。


自分の目で見えるもの、根拠のあるものしか信じられない。

心のどこかでそう思って生きてきました。


でも、自分が病気になってから

その思いが揺らいでいくのが分かりました。


腫瘍が頭の中にあると分かってから、

私は毎日そのことばかりを考えるようになり、

少しの違和感も腫瘍のせいにし、

もしかしたら「急に増大したのではないか」と

怯えることさえありました。


そして、ふと思ったんです。

腫瘍のことばかり考えてたら

本当に大きくなるかもしれないって。


「病は気から」です。


私が常に馬鹿馬鹿しいと思っていたことに、

真正面から向き合わないといけなくなりました。


でもその時の私は、心が弱っていました。

藁にもすがる思いでした。

病気についての色々な情報を調べるとともに

できることは何でもやる。

「治る治るきっと治る」と、信じてみたい気持になっていました。


潜在意識についての本も読んでみました。

一番苦手なスピリチュアルな世界でしたが、

奥が深そうで、意外に単純でした。


自分をつくりだしているものは、自分の感情なのです。

幸せな自分になりたいのなら、幸せだと思えばいい。

ただそれだけのことです。


しかし、それが出来ないのは・・・・
「どうせ、幸せになんてなってなれっこない」と、
無意識のうちに
打ち消している自分がいるからなんだそうです。


人間って(特に日本人は…)
「努力しないで夢を勝ち得る」ということに抵抗がある
真面目な生き物だそうです。

だから、無条件に
自分の幸せだとか、喜びだとかを
願うことに躊躇してしまう。


こころにブレーキをかけず、
なりたい自分を潜在意識にすり込む、

それができると、
それを現実として、
引き寄せることができるんだそうです。


そう、病気が完治した自分を、現実として引き寄せるんです。


その実践として
思いを「未来形」でなく「過去形」に置き換えて、
強く潜在意識にすり込んでいこうと思いました。


たとえば
「○○になればいいな」と願うのでなく
「○○になった!よかった~!」
と夢が叶った形で喜ぶんです。


未来形で望むと、瞬時に「どうせ無理かも」
と思わざるを得ない隙を作ってしまいます。
否定的な無意識を入り込ませないためには

願望を、完結した形で思うんです。


「あ~よかった、腫瘍がなくなった。手術、大成功!。」


もちろん、最後には
願いがかなってよかった、「ありがとう」
の一言は忘れません。
すると、肩の力が抜けて、ほっと安心感に包まれます。


大切なのは、声に出すことです。

自分自身の声で、自分を奮い立たせる、

私にはこれがとても効果的でした。


目に見えませんが、根拠はありませんが、

私のようなちっぽけな人間には計り知れない

生命の底力というものが

この宇宙には存在している、と思います。


自分で限界を作らず、

そして後は流れに身を任す、というのも大切かもしれません。


でもやっぱり、病気と向き合い、頑張ったら

いい流れを引き寄せることになる、と信じています。