あれもこれも書きたいと思ってたら全て忘れてました。


どうもこんにちは。まみです。


グレプリの感想をブログで書きますとツイートしたまま時が過ぎていたので書きます。


今回、ひっさしぶりの現場入り。しかも場所は私の庭の池袋ということで気づいたら5回も観に行っていました。


観劇したのは以下公演です。


7/10(土) 夜 3階席B列

7/17(土) 昼 3階席C列

7/24(土) 昼 2階席L1列

7/25(日) 昼/夜 1階席K列/1階席S列


元々FC抽選でチケットを取っていたのは25日昼公演(千穐楽)なんですが、いつ「明日からの全公演中止です」って言われてもおかしくない世の中。


万が一千穐楽までやりきれなかった場合のために早めの公演も取っておこう、、、


と思い立って10日のチケットを追加しました。


当たり前ですが感染症対策もして、全公演1人で、終始無言で楽しみました。


それと、前半の公演のチケットを取った理由がもう一つ。


舞台に限らずライブとかもそうなんですが、初日には初日にしかない緊張感や、誰も予想してないハプニングとか起きるんですよね。


作品としては完璧に作り上げることが出来なかったとしても、そういう不完全なものを見るのも生モノの楽しみというか。


千穐楽に近づくにつれ作品は完璧なものに仕上がっていくので、そうじゃないものも見たいなーという意味も込めて10日のチケットを取りました。


それと同時に、まだS席に余りがあった大千穐楽(25日夜)も追加。


これで作品を一度も観ることなく3回の観劇が決まったわけです。



私は元アニオタなのですが、なんせ"元"なので、この作品は知りませんでした。

コンゲームということで、せっかくなら前知識は無しで舞台を観よう!ということで舞台の公式から発表されている情報以外は入れずに初観劇。



見事に騙されました。笑



以下、舞台のネタバレ含みます。

ご注意を。あと長いです。








最初の観劇は3階席だったのですが、結果的にとても良かったと思います。


俊くんがとても動き回る舞台なので、舞台全体を俯瞰で見渡せたし、当たり前ですがドームとかとは違うので見えないということはありません。


とはいえ、細かな表情の変化などは分かりにくいですが、、、


初見のお話なので内容を理解できるか不安だったのですが、皆さん話し方もハッキリとされていて、聞き取りづらい箇所は殆どありませんでした。


舞台って巻き戻しができないので、一度話に置いていかれると内容が分からなくなっちゃうことってあるんですよね。


今回はそういうことはなかったです。





物語は、自称日本一の詐欺師こと枝村真人(エダマメ)が、信用詐欺師(コンフィデンスマン)のローランに逆に詐欺にあったことから、彼を追いかけてハリウッドへ飛ぶところから始まります。


ハリウッドで大事な取引があるというローランに、取引額を倍にしてやると言い放つエダマメ。


そしてエダマメは、日本で新種の合成麻薬「サクラマジック」を開発した博士という設定で、ハリウッドマフィアのカッサーノファミリーと対面し…。


ざっくりとしたあらすじはこんな感じ。


そこからはテンポ良くいろんな出来事が起こるのですが、重要なのは北大路という舞台オリジナルキャラクター。


加藤諒くんが演じていてとてもインパクトのあるキャラクターですが、彼は客席で観ている私たちと同じ目線の立ち位置。


もちろん、オリジナルキャラクターなので居なくても話は成立するのですが、巻き戻したり出来ない舞台。


私たちが置いていかれないように手助けをしてくれたり、時に私たちの気持ちを代弁してくれたりします。


とにかくテンポ良く話が進むので、アニメを見ていない人でも内容が理解出来るように作られた役なのかなーなんて思いました。




物語が進むと、エダマメの感情とともに自分の感情も揺れ動きます。


本当に博士なのか疑われたり、テディベアにカメラが仕込まれていたり…エダマメが窮地に立たされるたびにドキドキし、ローランとアビーが撃たれたところでは思わず声が出そうになって口元を手で押さえました(^^;;


ディキンス刑事を本気で憎らしく思っていたので、最後のどんでん返しではエダマメと全く同じ反応をしていた私(笑)


約2時間ほどの舞台でしたが、とてもテンポ良く飽きることなく最後まで楽しめました。


ここで私はグレプリロスに陥ります。

まだあと2公演も観に行くのに、次の公演までの2週間、グレプリ無しでは無理!!


と、私の中の何かが爆発。


緊急事態宣言発令に伴ってチケットの販売がなくなるという事態と、ドンジュアンのFC先行に落選した悲しみも相まって、チケットを追加購入。


これでめでたく私は毎週グレプリを観に行くことになり、毎週末俊くんに会えるという贅沢な日々を過ごします←


(ちなみにカード請求額がえらいことになってた)



そして2回目以降。

1回目と2回目の間にネトフリでアニメを全話見ました。


CASE1のロサンゼルスコネクションだけでなく、その後のお話も全部。1日で一気に。


舞台で内容は知っててもやっぱり面白かったです。


そしてアニメと舞台の両方見たことで、俊くんが本当にエダマメなんだということに気付きました。


体型も話し方もまんまエダマメ。


よく研究したんだろうなぁ、と感心しました。



2公演目以降は回を重ねるごとに席が2階、1階とどんどん前の方になっていったので、3階席では分からなかった細かな表情に注目したり、ほかの演者さんに注目してみたりと、とにかく何度見ても飽きないし楽しい!


ローランの美しさに惚れ惚れしたり、アビーの綺麗な腹筋をガン見したり…



そして回を追うごとに私の中での大注目ポイントになっていた歌!


そうなんです。これ"音楽劇"なんですよね。


舞台の音楽は全てバンドによる生演奏。

本当に豪華です。豪華すぎます。

バンドの方々も楽しそうにしていたのがとても印象的でした。



物語でまずは歌うのは高級ホテルのラウンジでのポーラ・ディキンス。


宝塚出身の仙名さんのお声は、低い音から高音までどこをとっても綺麗。

歌とか詳しくないので超ド素人の感想で申し訳ないですが、あの歌を聴くと自分もホテルのラウンジにいるかのようなちょっとリッチな気分になれます。



次に歌うのはサクラマジック!(を作るときの歌)


ローランと麻薬作りの名人エドによるミュージカル!!って感じの歌なのですが、とにかくローラン役の美弥さんのお声に圧倒。


何故かこの曲を聴くとディズニーランドのフィルハーマジックを思い出す。(伝わる人います?)


俊くん目当てでこの舞台を観に行っているわけですが、よく考えたら宝塚出身の方の歌を聴けるなんてめちゃめちゃ豪華じゃない??って一人感動していました。


所々入ってくるエドのセリフも、「なんかできてる」「多分できてる」ってすごく適当w


本当にこんなので大丈夫なのか?とエダマメの不安も私の不安も掻き立てます(笑)



そして最後がGREAT PRETENDER。

確かこのタイトルだった気が…(違っていたらごめんなさい)


エダマメがサクラマジックを工場で作るときの歌なんですが、主要キャスト全員で歌う歌でもあります。


美弥さん、仙名さんの歌声を既に突きつけられているので、俊くんが負けないか心配でしたが、そんな心配は無用でした。


曲の歌い出しは少し不穏な、どこか不安になるような雰囲気。でも力強さみたいなものもあって、サクラマジックをちゃんと作れるか、いや、やるしかないんだ!というエダマメの心情が伝わってきます。


仙名さんと俊くんの声が重なると鳥肌が。


2人に続いて、ローラン、アビー、サラザール、カッサーノ、シウォンや工藤、北大路も自分の想いを歌に乗せます。


美弥さんは男性役ですが、サラザールやカッサーノを演じる三上さん、大谷さんなどの本当の男性陣に混じるとやや声は高め。

でもそれが、男くさいカッサーノ達と違ったイケメンなローランらしくていいんです。


とにかくこの歌を聴いている時は毎回鳥肌が立ちっぱなし!


役者さんそれぞれのお声が綺麗に重なります。


曲途中の間奏でエダマメとお父さんこと尾崎誠司のダンス。力強く何かを振り切るように、でもどこか切なさもエダマメからは感じます。


初めて観た時は俊くんばっか見ていて気づかなかったのですが、2人を俯瞰してみると、最後にエダマメは立ち上がっているのですが、尾崎誠司は手錠をかけられたように手を前に突き出して座り込んでいるんです。


私は何故かこの対比がすごく印象的で好きなんですよね。



そして曲の最後は堂々とエダマメが締めます。


「I am the GREATEST PRETENDER」


エダマメだけにスポットが当たって、他の演者さんが見守る中、なんかもう祈るような気持ちで私も観ていました。


ここは何度観ても、毎回呼吸が止まりそうな、、、というか息をするのを忘れるような感覚になりました。


けどやっぱり、俊くんは完璧に歌い上げます。


舞台の後半でどんなに声が枯れていても、歌は本当にちゃんと歌い上げるんです。


そんな俊くんが私はとても誇らしかったです。



そして舞台はどんどん終盤へ。

予想もつかない方向へと進みます。


「悪いことをしたら償わなきゃダメだ!」と逃げるカッサーノに体当たりで向かって行ったり、トムのためにサラザールを逃がそうとしたり。


物語前半の明るくてコミカルなエダマメとはまた違った雰囲気に圧倒。


エダマメは確かに詐欺師なんですが、捨てきれない良心と正義感があるんですよね。


カッサーノに向けて放った言葉はエダマメが自分自身に向けて放つ言葉にも聞こえます。


そしてボロボロになったエダマメを嘲笑うかのようにして現れたのが、この物語の黒幕ディキンス刑事とシウォンの二人組。


その二人に向かって悲しみや怒りやその他もろもろの感情をぶつけるエダマメに対して、ディキンス刑事が放つ言葉はとても冷酷。


結局は自分の選択の結果だということに気付かされたエダマメは力なく座り込んでしまいます。


ここでチョロい私は見事に騙されたな、た感じたわけですが(笑)


更に物語はひっくり返ります。






この物語のオチ。


何者かに気絶させられた後、エダマメが目を覚ましたのは南の島。


そしてこの南の島の持ち主は、物語の黒幕だったはずのポーラ・ディキンスこと、本名シンシア。


更には、死んだはずのローランやアビーも目の前に現れます。


この時点で私の脳内には???が浮かびまくっていたのですが、すぐに自分がまだ騙されていたことに気付きます(笑)


黒幕だと思っていたディキンス刑事とシウォンもまた、コンフィデンスマンだったのです。


結局、カッサーノは財産をコンフィデンスマンたちに奪われた挙句、本物のポーラ・ディキンスによって逮捕され、サラザールは司法取引によってトムとの生活を始めます。


まさにハッピーエンド。


正直、少し前まで胸糞悪い終わり方だなぁ、なんて思っていましたが、見事にひっくり返されました。



そして物語は次へと続く伏線を張って、今回のロサンゼルスコネクションは終わります。



舞台を観終わって感じたのはやっぱり爽快感ですかね。


騙された!って感じ。


騙されたはずなのに何故かただ気持ちいい。

感情がコロコロ変わるエダマメに連動するかのように、自分の感情もコロコロと移り変わるのを感じました。


また、標準語と訛りのある言葉を場面ごとに切り替える俊くんの器用さ。

初回の観劇ではその使い分けに全く気づかなかったんです。

それくらいスムーズに使い分けていました。


回想シーンも含めると場面としてハリウッドと日本を行き来する事が多いので、エダマメを演じているというよりは、本当に宮田俊哉とエダマメが一体化しているんだなぁって。


沢山悩んで、真剣に役と向き合ったからこその結果。


俊くんの成長を間近で観ることができて本当に良かったです。



原作のアニメにはあと3エピソードあります。


実際に次があるかはまだ分かりませんが、是非他のエピソードも!


ただ、他のエピソードは舞台化がとても難しそうなんですよね。。。


次なんて飛行機だし。


でももっと小さな劇団が飛行機で戦うシーンを舞台上で再現しているのを観たことがあるので不可能ではない?



カンパニーの皆さん、とても仲が良さそうですし、バンドの方も含めみんなが宮田くん宮田くんと言っていて嬉しくなりました。


こんなご時世ですが、誰一人コロナに感染することなく最後まで舞台を上演し続けてくれた出演者、スタッフの皆様に感謝です。


今回は観に行けなかった、観に行くのを断念した方も沢山いると思うので、願わくば円盤化を…!



そしていつか続編も!!



また再び、宮田俊哉が演じるエダマメに出会える日が来ますように…✨