高校の音楽の先生で、趣味でジャズピアノも勉強されている男性の生徒さんが、音感レッスンを始めて二年くらい経った頃に、こんな話をしてくださいました。
「こちらでは音を聞くということに対して徹底的に訓練していくので、もう当然聞こえ方が変わってきましたね。自分の演奏中の音の聞こえ方も当然変わってくるし、すると、以前は自分の出している音を聞いてはいなかったんだな、ということが後でわかりました。指は動かしていたけれども、順番として音を間違えずに弾くというこはしていたけれども、聞こえてはいなかったんだな…と気付かされました。」
「自分のピアノの音の聴こえ方が変わってくるのですからセッションしている時も、相手の音が聞こえてきます。反対に相手が自分の音を聞いてないな~っていうこともわかっちゃうんですよね(笑)」
レッスンでは生徒さんが初見でも弾ける簡単な曲を使って連弾をするのですが、単にテンポやタイミングを合わせるだけでなく、お互いの音をすみずみまで聴き合うように徹底して指導します。
お互いに聴き合いながら演奏するのは本当に楽しくて、音楽する上での大きな喜びの一つだと思いますが、一度それを知ってしまうと、逆に相手が自分の音を聴いていないという淋しさも分かるようになってしまうのです…![]()