変態的!!ってやつです。 | つくば市のセレクトショップ JAMのBLOG

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茨城県つくば市にあるセレクトショップJAMです。

こんばんは。


本日もありがとうございました。


お知らせになります。


明日17日(水)は午前中展示会がありますので、13時30分からの営業となります。


また明後日18日(木)は定休日となります。


申し訳ございませんが、何卒宜しくお願い致します。


本日はこちら。


この春夏の目玉アイテムの1つが届きました。





STEVENSON OVERALL

Denim yarn-hand woven crew neck knit

COL/INDIGO

SIZE/M・L

¥47304


まず簡単に言うと、僕もこの仕事初めて長いとは思うのですが、初めて見ましたこんなニット。。


変態的ニットになります(笑)


春物のニットにしては高い!!と思いましたが、今後お目にかかれないと思いましたし、こんな手法があって、服って面白いんだ!!ということをお客さまにも見れもらえればと思い・・。


悩んで悩んだ末にオーダーしました。


長くなるので、ここは少しはしょって書きますが、ニットとは編み物の総称になります。語源は動詞のKnit、編み物をするからで幅広く使われます。メリヤス・ジャージーとか言ったりします。


ニットとメリヤスではあいまいなところもありますが、メリヤスは機械編みになり、ジャージーは編み方の

ことでもありますが一般的にはcut and sewn・カット アンド ソーン、裁断して縫製される生地になります。


なのでコチラももちろんニットです(笑)


他と違うのはここからです。


そんな、ニットは糸‘Yarn’でできています。


Yarnは、繊維が長く線状に長く続いた、連続したものです。繊維を紡績(紡いで寄り合わせ引き伸ばす)し、撚りわかけ糸の太さを維持し、弾力、収縮、柔軟性を持たせた、綿・麻・毛など糸繊維の短い、天然繊維のスパン系糸と、化学的に液体にしたものを細かい穴から押し出し固めた化学繊維の糸繊維の長いフィラメント糸、繭から繊維操り取り撚りのない生糸などからなります。


まぁ、さらに細かく分類していきますが、それは今回はパスで(笑)


そういった綿・毛などのスパン糸やポリエステル、アクリルなどのフィラメント糸を使い編みが上げたものがニット製品になります。


ではコチラはどうでしょうか。。


写真で伝わりますか、この異様な雰囲気。


Denim Yarnとありますが、インディゴ染めの糸を使用したのではありません。


これ、糸からニットへ編み上げる間に、普通ではない一工程入ってまして。。


糸からまず、4.5ozのインディゴデニムを作りまして、洗い、縮めまして。


それを、7mmに輪切りに、つまり生地を切り裂いて、それを3ゲージの糸に見立てて、手横機で職人が編み上げています。


デニム生地編み上げちゃってます。。





生地は布帛(織物)とニット(編み物)に大きく言うと分けられます。


これは、その本来別々の布帛を使って編み物を作ったんです(笑)


やらないですよ~(笑)



さらにズームアップ(笑)



写真の独特な表情は生地を切ってままで編み上げますので、3ゲージという厚手(糸が太いほどゲージの数字は小さく細いほど大きくなります。ちなみに3ゲージはカウチンセーターくらい。)ですが、丸い糸とは違い、平たいデニム生地を使用していますので、ニット自体の厚みは冬のローゲージニットほどありません。


また独特のグラデーションは生地の表・裏からくるもので、デニム生地ならでは。


そして切りっぱなしですので、切った端のほつれが、編み上げたあと、絡まりニット全体から立っています。


見とれちゃいますね(笑)


生地を切って、ブレスレットくらいの小物っていうなら、見たことありますが、なんたってニットにしてしまったアイディアと、それをしっかりしたものに仕上げる技術。


日本人ならではの変態性が形になった1着ではないでしょうか。


それにしても、いやー重い(笑)


それでも着たい!!!


編み上げるのも手横機をしようしています。


というか、たぶん手横機ではないと編めないと思います。。たぶん丸編み機では無理でしょう。


さらに手横機は編み上げるニットのゲージで機械を変えてるようなので、これは3ゲージとありますが、基本、布帛使ってまして、平たい生地ですので機械動くのでしょうか??


ちなみに手横機(Hand knitting machine)とはキャリアという可動部分のを手動で動かし、編み上げるのですが、世界のニット生産の9割はこの手横機なんですが、それはほとんど中国なんです。


なぜ日本に少ないかというと人件費ですね。


日本ではコンピュータ制御の機械編み機がほとんどになってます。


時間と手間はかかりますが、手横機ならではの仕上がりになります。



ちょっとわかりずらくて、すみません。。


写真真ん中から右にかけ、肩のラインの編み目で摘んだような部分です。


これはファッションマークといい、ならではのディテールになります。


手横機では編み上げる際‘引き返し編’が出来ません。(引き返し編みとは針をループに掛けたまま、編残して傾斜を作る方法)


前身頃では肩傾斜をとらず、後ろ身頃で前身頃、後身頃の肩傾斜を一緒にとります。


前身頃、後身頃、アームと直線的な成型になり、カットソーのような丸みは帯びた各パーツとは違います。


そういった、前身頃、後身頃、アームをリンキングとよばれる縫製により製品になります。


そのため、端の目から2目以上内側に入った目を重ねて減目する内減らしにより、網目の重なったところにこの写真のようなファッションマークができます。


いや~どうコーディネイトしますか(笑)?


この春の主役アイテムになるのは間違いありませんね!!


やはり個人的には、このインディゴの淡いグラデーションには白のパンツが~(笑)


たまらない逸品です。


是非店頭にて!!


近日中にはWEBにもアップします!!



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