三峰健一郎のブログ
「徒然草」 No.592 ドライアイスで実験だ〜ぁ!
孫がマイコプラズマに罹ってしまった。食事も食べず、水さえも受け付けない。見ていても辛くなる。そんな孫に訊いた。
「カスタードクリームのシュークリームだったら食べる?」
と、訊くと、ますかに頷く。「うん」とも「食べたい」とも言わずに、ただこっくりするだけだった。
「よし、じゃあ、買ってきてやるぞ!」
そのシュークリームは、人気のパン屋さんだ。家から車で30分ぐらい離れているパン屋さんだ。
妻と一緒に買い出しに行く。お昼近くだったので、パン屋さんが混んでいた。
「え〜え?? こんなに混んでいるの?」
妻もびっくりだ。
「あった! ここにあったよ」
妻の嬉しそうな声だ。以前にこのパン屋さんにきた時は、一番人気のカスタードクリームのシュークリームが1個だけ残ってあったのだった。今日は幸いにもまだ売り切れていなかった。
「あった!あった!」
孫の分と、おまけに自分の分も購入。すぐに届けた。やれやれだ。
食べる気力が失せているので、何か食べたいか訊いた。
「サーティワンのアイスが食べたい……」
と、かわゆい孫が訴えるのだ、またもや買い出しだ。
「え〜〜つ??? これから買いに行くの?」
「うん、そうだよ。孫が食べたいって言うから……」
「もう遅いから明日にしたら?」
「……マイコプラズマでやっと食べたいって気力が湧いたんだから買ってくるよ」
病気で食べるものもろくに食べない。いや食べられないらしい。食べたい気力が湧いただけ回復している証拠だ。夕方、買い出しに出たが、道が帰宅で混み込みだ。なんとか欲しいアイスのチョコチップチョコレートアイスを2個購入。
「30分で家に着きますか?」
との店員さんに訊かれた。
「う〜〜〜ん??? 着くかなぁ……」
思案していたが、ドライアイスをつけてくれるらしいので頼むことにした。
「ふむ、ふむ……ドライアイスか……実験でもしてあげられるなかなぁ……」
一人ほくそ笑んだ。何しろ孫は「実験しよう」と、何かあるとせがむのだから……ちょうどいいタイミングだ。
「アイス買ってきたよ……ドライアイスがあるから実験するよ」
「実験するの?」
急に瞳がキラリと輝いた。
「うん、水の中にドライアイスを入れるんだ」
との説明をしながら、ポンと一欠片のドライアイスをコップの水の中に放り込んだ。モクモクとドライアイスの白い煙が出てきた。
「わ〜〜〜!すっごい!実験だぁ!」
孫が喜んだ。
「お湯だともっとすごいぞ!」
その説明だけにしたのだが、実験(?)を楽しんでアイスどころではなかった。
少しでも気分転換になればと考えたことが成功した!
今度は、健康な時にアルコールにドライアイスを入れて、マイナス80℃ぐらいにして、アイスキャンデーを作ろうかなぁ……と、思いながら帰宅の途についたのだった。