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どうも!こんにちは!
最近、蛙亭さんの「スポブラ」というコントにハマっています。
鬼蔵👹です。
前回、メロンパンナちゃん系女子とドキンちゃん系女子どっちが好き?
というブログを書きましたが、
自分が好きかどうかで決まるほど、恋愛は簡単なものではなく、
特に上手くいかない時は、
「惚れたら負け」
という上下関係がいつの間にか構築されている気がするんですよね。
そうなったらホラーマン化する男子はたくさんいる訳だし、
逆に捉えてみればドキンちゃんは食パンマンのホラーマンな訳です。
私はアイドルも大好きなのですが、
アイドルってこの沢山のホラーマン達によって支えられて経営が成り立っている訳ですし、
ドラマや映画でラブストーリーを見たり、
お洒落でカッコいい歌手の曲を聴いていると
どうしても忘れがちになってしまいますが、
等身大の恋愛というのは、
「惚れたら負け」
という構造であるということが、
残酷ですが現実ではないでしょうか?
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今から60年前、、
この気持ち悪い構造にいち早く気付き、エンタメとして完全に昇華しきった凄いおじさんがいました。
60年前といえば、、
映画界では鳥が人間を襲ったり、猿が人間を襲ったり
日本ではかの有名な黒沢明監督の映画が流れていて、🗻
まだお見合い結婚の方が主流だった頃です。🇯🇵
そんな、1962年にですよ。
現代にも通じる等身大の恋愛構造をしっかりと俯瞰し、
まるで、こちらに向かって
「未来人なのに何も進化してねえwお前らキメェw」と煽っているのではないかと思えるほどの、
ヤバい映画を作ったヤバいおじさんがいるんです。
それが
スタンリー・キューブリックさんです。🎬
(写真からしてヤバそう)
このおじさん、映画がまだまだそこまで発展していないと言える時代に、
宇宙の神秘と人類の進化について問いた本格SF作品を作ったり【2001年宇宙の旅】🛸
人間の暴力衝動について考えさせられる狂気の映画を作ったり【時計仕掛けのオレンジ】🍊
背中からゾクゾクくる系の恐怖を感じさせる映画を作ったり【シャイニング】🪓
まぁとにかくくっそやばいおじさんなんです。
映画好きの中では超有名監督で、
超映画好きな友人から
「キューブリックは全作品見ないと映画好きとは言えないねー」
なんて言われるほどの大有名人です。
そのヤバおじが割と最初の方に作った作品が、
今回紹介する
映画「ロリータ」
という訳です。
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ここからはネタバレ少なめ作品紹介です。
まぁどんな感じのお話か簡単に申しますと、
中年おじさんが13歳の少女にゾッコンになってしまうっていう話です。
ま、言ったらそれ以下でも以上でもないのですが、、
この中年おじさんが異常なほどに13歳の少女をめちゃめちゃ好きになるのです。
その異常っぷりがヤバくて、
中年おじさんは13歳の少女の側にいるために
その少女の母親と結婚するほどです。
おいおい
逆ペタジーニじゃねぇか、、。
まぁ勿論の感想ですが、
気持ちが悪いので、
某レビューアプリには
「おじさんが気持ち悪かった」というレビューが異常なくらいに多いのですが、、
鬼蔵👹的な感想としては、
13歳の少女の方も同じくらい気持ち悪かった。。
ちなみにその13歳の少女の名前が
この映画のタイトルである「ロリータ」で、
現代語の「ロリコン」の語源となった人物です。
語源ってかっけーな。
でもこの少女
なにが気持ち悪かったのか、、
それは、、、
このロリータ、、
割とドキンちゃん系なのです。
つまり何が言いたいのかというと、
「割とワンチャンあるんじゃね?」と思わせてくるのです。
実際、途中までは両思いだったのかな??
でも、こうゆうのを書くと
おじさんが身の程を弁えろ💢💢
と怒られるかもしれません。。
でも男って馬鹿なのです。
いつだって夢を見ていたい生き物なんだと思います。
だからこそお金を積めば一夜限りの夢を見させてくれるキャバクラなどの商売が成り立っているのではないでしょうか?
ちなみにこの「モテない男はちょろい」という構造に気付いておりながら、転がし方が上手い女性の方は
かなりおモテになると思いますが
かなり重い恨みを買われている案件もよく知っているので、お気をつけください。
なので女性の方はこの映画を逆に捉えて見てほしい。。。
例えば、、、
もし平野紫耀君が目の前に現れてワンチャンあったら、、、
もし横浜流星君が目の前に現れてワンチャンあったら、、、
もし自分がおじさんに好かれたらとストレートに観るよりも、
おじさん側に視点を切り替えて観たほうがこの映画はおもしろいと思います。
そうすると、おじさんの異常な行動の中にも合理的に見えてきてしまうものがあるはず、、。
更に言うと、
割とロリータに対して腹が立ってきます。
でもロリータは好かれている訳だし、
どんなわがままや言い訳をしても割と許されてしまいます。
これが「惚れたら負け」の構造です。
どんどんどんどんホラーマン側が惨めに見えてくる。
頼むからたぶらかすのはやめてください。
あちなみに私は、
氣志團さんとマキシマム ザ ホルモンさんの公式アカウントくらいからしか、
ラインの通知が最近鳴らないので、
この映画紹介は高レベルのエアリプではありません笑笑
それも逆に悲しいわ!!
元祖ロリコンおじさんがどんな運命を辿るのか、、、
ラストは超絶ヤバいです。
失恋している人が絶対見たらいけないと思うくらいかなり深い傷を追うかも、、。
1962年の映画なので白黒で、
更に152分と非常に長いですが、、、
(でも元々、9時間とかいう狂気の時間をヤバおじ監督がなんとか削ったらしいよ。。
ちなみにヤバおじ監督は作品に対して満足いっていないようです。
その辺の情報はWikipediaを見てください。)
おじさんに感情移入し、
「自分だったらどうするか」を身近に置き換えて、
異常行動を映画だと割り切って観ていると、
とても考えさせられる映画として楽しく観れるかと思います。
ここまでがネタバレ少なめ紹介、、。
長過ぎぃ、、。これはレビューサイトに書いてられんわ。。
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⚠️ここから重要なネタバレ有り⚠️
まぁそんなこんなでおじさんとロリータは共に生活を始めるわけでありまして、
色々あってロリータの母親、つまりおじさんの妻は車にはねられて死にます。
この辺もめちゃくちゃ異常なのですが、
映画だからそこは置いとき、
ロリータは高校生になる訳です。👩🎓
高校生のロリータは当然思春期を迎えるし、
当然もっと遊びたい訳です。
でもおじさんは当然のようにそれを許さない訳です。
こんなに可愛い子に遊びを認めたら私への心が何処かへ行ってしまう。
ロリータをほぼ軟禁したような生活が始まります。
でもね、
そりゃ浜辺美波さんや橋本環奈さんのような超美人の彼女がいたとして、
そりゃ他のところに遊びに行ったら、他のかっこいい人を好きになるだろうなと不安に思うのは、
モテようがモテなかろうが宿命である訳で、、
異常だけれども合理的な行動っちゃ合理的な行動に私は見えてしまう。。
例えば、
子供の頃、親から言われた門限が早いのが嫌だったけど、
20代になった今思い返すと、
この薄汚れた世界に自分のかわいいかわいい息子や娘が出て行かなきゃいけないこと自体苦痛に感じるわけであって、
大切に育ててくれた親に本当に感謝をしつつ、
「愛」だったんだなぁと今更になって思うわけです。
でも、それが中年のおじさんと16歳の少女の色恋だと考えると
何故か気持ち悪く見えてくるわけで、、
ここから片思いが気持ち悪いに変わるあの残酷な不快感みたいなものを覚えました。
逆に言うと、そんな自分が俯瞰が出来なくなっているストーカーなどの状態は、精神に異常をきたしている可能性が高いのではないかと推測します。
その後、段々ロリータの方も気付き始めるわけです。
「仕掛けたけど、このおじさん違えな、、。」
そしてこのロリータ何をしたかと言いますと
おじさんを見事策略にはめ、
どこの馬の骨か知らん男と逃避行します。
つまり、突然おじさんの元から姿を消します。
マジか、、、。
でも、確かにそれも合理的な行動なんですよね。
高校生なりに考えての行動だろうし、、、
勿論、おじさんは自分の全てを失った如く、
めちゃくちゃ悔しがります。。。
視聴者の中には「ザマァwwww」と思った方もいたかもしれませんが、
私はこの映画はおじさん側に感情移入して見るべきだと思うので、
あまりにもこの展開は突然の終幕でした。。
〜3年後〜
ロリータからおじさんの元へ手紙が来ます。
ロリ「私、今結婚・妊娠してるんだけど、
めちゃめちゃ借金地獄だからお金ください」
www
おいおいおい。。。
困ったもんだぜ。。。。
こうゆう時その人の元へ行っちゃダメなんだと思うけど、
一流のイケてないおじである本作のおじさんは、ロリータの家へ訪ねます。
そして尋ねます。
おじ「なんで突然消えたの??」
ロリ「お前より前に出会ったイケおじと高校時代から付き合ってて助けてもらった」
ロリ「今の旦那はそれとは違う人だけどな」
その後、ロリータはわざわざ旦那の胸に寄りかかりながら今後の人生の話をします。
おじさんロリータの手を引っ張って
2人の状況を作りつつ
おじ「それでも、全てを捨てて一緒に暮らしたい!」
おじ「これ家売った小切手」
ロリータ大金の小切手を受け取りながら
ロリ「ごめんなさい。許して
随分騙したけど、、
物事って、そんなものよ。。」
おじさん泣きながら家を去る。
ロリ「ねえ、また連絡して!手紙送るよ!」
おじさん、その足でロリの元彼を殺しにいく。
END
は?????????????
激ヤバ過ぎるラストwww
ドロドロ昼ドラ展開マシマシマシみたいな、、。
恋愛における全ての不快な要素が詰まったような、そんなラスト。
おじさんはエゴイスト過ぎてもう本当に気持ち悪過ぎるところにいってるし、、
ロリータの言葉は何から何まで全部聞きたくないセリフばっかりだった。。
わざわざ旦那を見せつけるのも腹立つし、
お金ちゃっかりもらいながら、論理が破綻し過ぎてるめちゃくちゃ自己中な自論でその場をおさめようとするし、、、
手紙送るよはもう「は?????」って感情でしかない。。
あとなんだろう。
中学の頃めちゃめちゃかわいかった子が、
成人式の日に死ぬほど趣味の悪いリムジンに乗ってやってきたみたいな、
そんな感情があった、、。
これこそ、、
まさに「惚れたら負け」という恋愛構造の成れの果てである!!!
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この映画から学べることは
・惚れた方は自分を俯瞰しましょう。
・惚れられた方もそれなりに責任を持って真摯に相手と向き合いましょう。
ということでしょうか??
鬼蔵👹的にはそう感じました。
「いやこんなおじさんみたいになる訳ねぇだろwww」とか思ってる人ほど、
パンチが跳ね返ってきそうな映画で、✊
更にそれを1962年に作った
ヤバおじことスタンリー・キューブリック監督は本当に物凄い。。
ここまで繊細な人間模様を描き、
人の不快という感情を極限まで引き出してしまう映画は歴代にも少ないのでは?
間違えなく失恋した時に絶対に見てはいけない映画だよ。
あ、あとさえない感じの男の楽曲として、
DJ OZMAさんの「マッチ棒」という楽曲に最近爆裂ハマっているので良かったら聞いてみてください!
男なめんなよ!
アディオス
⭐︎⭐︎⭐︎
【作品名】
「ロリータ」
【何で見たか】
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