皆さん乙カレーです。
先日乱channelさんで私のチャンネルのご紹介をしていただきました。ありがとうございます!
お礼の動画を作らせていただきました!
サムネイルは自動にしています(笑)
三枚の内何が出るか・・・これも楽しみにしているからです(笑)
これからもよろしくお願いいたします。
係長おにざけ 第16話
私は鬼酒30才
とある上場企業に勤める平凡なサラリーマン。
労働組合の地区支部長をやっていたが、年に数回ある全国大会(総会)や勉強会
これは全国から集まるためかなりの大人数だ。
新幹線に乗って岡山まで行き、岡山からは特急になる。
私は朝からビールを飲み、岡山に向かった。
新幹線の中では忘れたシャツとパンツに永遠の別れを告げて一人で乾杯した。
本を読みながら岡山に到着した。
ホームに降りると
「鬼酒係長」
と、声がしたのでそちらを振り向くと、二年ほど前に転勤した大谷係長がいた。
私
「大谷さん!お久しぶりです」
この大谷さんはもう五十になるが、まだ係長である。
悪い人ではないのだが、世渡りが下手なのかもしれない。
大谷
「元気だったかい?」
私
「何とかですよ、今公園の指定管理者の責任者になって、四苦八苦はしていますがね」
大谷
「ほう、そんなことしているのか」
私
「緒方営業部長の気まぐれ物件ですよ・・・」
大谷
「ははは、あの人らしいな」
私
「大谷さんは特急指定席ですか?」
大谷
「そうだよ」
私
「そうですか、じゃまた松山であいましょう」
そう言って特急に乗り込んだ。
丁度昼前で、小腹がすき始めたので車内販売を待った。
するとアナウンスがあり車内販売は致しませんとのこと・・・。
すでに出発していたので松山までの飲食を諦めた。
始めて見る車窓からの景色。
四国に行くのも初めてなので飽きないだろうと思っていた。
しかしながら空腹での単調な景色の約三時間は、徐々に苦痛となっていった・・・。
なんとか松山駅に到着して、伊予鉄道で道後温泉まで行く。
大谷さんとも再合流して宿泊先のホテルに向かった。
ホテルに着くと、組合の執行役員が待っていて受付を済ませ、十六時から研修会なのでそれまで自由時間だと言われたので道後温泉の街並みを見に出かけた。
三十分ほどでホテルに戻り、十九時まで研修会が行われた。
十九時から宴会となり、お酌のための芸者さんが現れた。
芸者さんは三味線の音色に合わせ、優雅な踊りを披露したあと、1人1人にお酌していった。
私のところに来たとき、三十台半ばだろうと思われるその芸者さんが
芸者
「お兄さん、北陸の人?」
と言った。
私
「そうだけど・・・なんで?」
芸者
「私金沢の東茶にいたの、こんなところで北陸の人に会うなんて」
私
「本当ですか?それは偶然ですね」
芸者さんは共通の話題がある私の席にしばらくいて、名残惜しそうに次の人にお酌に行った。
ひがし茶屋街は金沢の有名な観光スポットで、多くの人が訪れる。
お茶遊びはあまり興味がないが、将来一回くらいは経験したいと思った。
宴会が終わり、温泉に入ってから道後温泉の街並みを見学に何人かで出かけた。
しばらく歩くと怪しげな一角があり、建物の看板に【重役室】とあった。
ここはソープもあるらしい。
みんな行くか!みたいな会話になり
「鬼酒さんもどうですか?」
みたに言われたが
「私はあまり興味がございませんので・・・」
と言って断った。
勿論興味はあるが、お金がない・・・。
ここに竹内さんでも居たら、必ず行こうとせがまれただろうなぁと思いながらホテルに戻り、部屋で飲み直していると、数名が入ってきて、トランプをしようと言ってきた。
こんなところでトランプかと思ったが、それなりに楽しい。
明日は直ぐに解散で、全国の拠点から集まることもしばらくないのでかなり楽しかった。
罰ゲームをしようとなって、負けた人が罰ゲームをするということになった。
こういうときの運の悪さは折り紙付きだ。
見事にババを引き、罰ゲームをすることになった。
何をするか?
という話になり、1人が
「明日さ、みんなで松山城いきましょうよ、そこで鬼酒さんに何かしてもらおう!」
と言い出した。
男は城好きだ。
私も例外ではなく城好きで、松山城も見てみたい。
その日は遅くまで飲んで、他愛もない話や仕事の話。
アホな上司の話で盛り上がった。
次の日、朝食が終わり、九時に解散となった。
よく考えれば、研修会なんて三時間程度しかなく、後は旅行だ・・・。
従業員の血税みたいな組合費で旅行したようなものだ。
自分の休暇を使うとはいえ、費用は全くかからない。
日当が当たる分、プラスになる。
しかも私の場合は京都で前泊しているのでその分の宿泊費も出る。
政治家たちはもっとエグいんだろうな・・・。
松山城に到着した。
ロープウェイがあり、天守へ行けるというので、折角だからと乗ることにした。
松山城の天守からの眺めは絶景で、松山の街並みが一望できた。
こんなに素晴らしい眺めがあるのか?
と、思えるほど素晴らしく。
しばらく見とれていた。
それじゃあ・・・
と言って、1人が私の肩を叩いた・・・。
罰ゲームの開始だ。
私は天守の窓から大声で
私
「者ども!出陣じゃあぁぁぁぁぁぁぁ!!!」
と叫んだ・・・。
みんな笑いを必死にこらえている・・・。
他の観光客はびっくりして、変な人を目撃した!というような視線を向けて来る者もいた。
当たり前だ・・・。
たまたま居た外人さんが
「一緒に写真撮ってもいいですか?」
と言ってくる始末・・・。
私は周りの皆さんに
「罰ゲームなんです・・・すいません」
と謝り続けたが、拍手されたりもした。
私にとって四国松山は忘れられない土地となった。
※この物語は実際の話を基にしたフィクションであり、登場する人物・団体等は実在するものを一部変更してあります。