ヨメは北国の生まれです。

今でも故郷の親族とは仲が良いためか、

季節の特産物が送られてきて、

感謝の気持ちでいっぱいでございます。


初冬になると、生いくらが冷凍で送られてきます。

いつも煮切り日本酒と醤油に漬けて冷蔵庫で一晩おいてから

冷凍して、お正月にいくら丼にして家族で食べます。

本当は一晩漬けたら食べられるのですが、

冷凍するとアニサキスが死滅して

食中毒のリスクが下がります。


タッパ等の容器を使うと、中に霜が張って風味が落ちたり、

こぼれたり、漬け汁が多く必要になるし、かさばるし、

あまりいい事がないので…

アイラップの袋に入れて極力空気を抜いて口を結び、

ジップロックに入れて保存するのが我が家の鉄板。


ある年、いつもより大量に生いくらが届いたので

シュートメさんに

「一旦冷凍してから召し上がって下さい」と

ちゃんと説明をつけてお裾分けしたのですが…


夜中にギテイからの鬼電で目が覚め、

「ヨメのお裾分けのせいでシュートメさんが緊急搬送され」

と、一方的にキレられました。

シュートメさんは食いしん坊なので、冷凍せずに食べてしまって

食中毒おこしてしまったのだな…と、考えながら

シュートメさんが緊急搬送された病院へ行ってみたら…

やはりギテイが激おこ中。

ヨメはちゃんと説明して渡したと説明したのですが、分かってもらえず…

で、処置室から出てきた先生にされた説明が


「いくらの食べ過ぎです」


はっ????


食いしん坊のシュートメさん、300gはあったいくらを

一人で全部食べたらしく、魚卵の油分に負けて、

気持ち悪く、嘔吐を繰り返したらしいのです。

ギテイはいくらを全部食べられた事に激おこ…

シュートメさんは処置室の中でも被害者感満載の様子…

ヨメと夫はこの二人にげんなり。


ヨメはこの一件以来義実家にいくらをお裾分けしなくなりました…

が、シュートメさんの食べ物やらかしはまだまだ続きます。