シンビジュームは一年間を通じて水やりを欠かさず行うとよい結果が出る洋ランだ。

ところが、デンドロビュームは生育期間中こそ、シンビジュームと同様の扱いでよいが、休止期に入ったら、水やりの回数を減らさないといけない。

多く与え続けていると、株は充実せず、花芽の出てくる所に新芽が発生し、子苗(高芽Vが生ずることがある。

10月は3~4日に一回、11月は週に一回ぐらいといったように、水を控えていきながら低温にあてると、花芽ができる。

そこで、秋になったら、シンビジュームとは置き場所を別にする。

さもないと、シンビジュームの水やりのときに、ついデンドロビュームにも水を与えてしまい、水分過多で高芽を作ってしまうからだ。

西口一希(園芸家)