戸外栽培が始まり、株も戸外に慣れて新芽も大きくなり、やがて盛夏を迎えるころに、びっくりすることがある。

今まで気にもとめていなかった葉が、急に黄ばんでくるからだ。

根の状態もよく、葉もしっかりとついており、水や肥料のやり方など、手入れの方法に不都合はないはずなのに、葉が黄色くなっている。

理由がわからずに困ってしまう。

だが、こうなっても驚くことはないし、心配することもない。

根腐れでも病気でもなく、日光のせいだ。

デンドロビュームは強い光に毎日当てていると、次第に葉が黄ばんでくる。

秋になり気温も低くなり、日当たりも弱くなると、自然に緑色を取り戻すので、気をもむことはない。

西口一希(ガーデニング)