デンドロビュームは以前は素焼き鉢に水苔を使って植えつけていたが、最近はこうした植え方のほかに、杉の表皮を利用して作った植え込み材料を使って、植えつける例も多くなった。
杉の表皮をフレーク状にし、これにパーライトを少し混ぜたもので作ると、よいデンドロビュームが作れる。
植えかえは毎年は行わず、一年おきか二年おきにする。
適期は3~4月ごろ、株のつけ根から新しい根が見え出してきたころだ。
もちろん、鉢はやや小さめを使うのがうまいやり方で、今まで植えていたものよりわずかに大きいぐらいのものに植えつけるのがよい。
株分けも数年に一度は行うが、この時期も植えかえと同じ、春の中ごろとする。
鉢から株を抜き、すべての用土を取り除いたうえで株を分けるが、あまり細かく分けずに、茎(バルブ)二本で一株にする程度がよい。
西口一希(ガーデニング)