マンドリンのブログやで -3ページ目

効果的な練習の仕方について

一年振りのweblog更新です。

今年の1225()に明石の子午線ホールでリサイタルを行います。昨年中止になった分の振替ということでブラームスのコンチェルトを弾きます。一年振りに楽譜を見て思い出しながら練習していますが、一年間ほぼ弾いていないにもかかわらず昨年と同じぐらいは弾ける、さらに加えて色々見えてくる。弾きながら「無理や」と言う回数も減りました。


練習は「反復練習」と「方法を考える練習」に分かれます。「方法を考える練習」は、弾きながら方法を思いつく場合もあるし、聴きながら、楽譜を読みながら、様々なやり方があります。新しいことをやるときは、「方法を考える練習」ができて曲が通るようにしてから「反復練習」して、本当にその方法が妥当かどうか、もっと良い方法がないか検証します。


いくら複雑な曲でも細分化すると、ダウンで止めるとか、弦を飛び越えるとか、ここからここに目視して指を伸ばすとか、そういう単純な動作の組み合わせです。細分化してそれぞれを反復練習して8割以上成功するようにしてから組み立てる。また調性から理解しておくと曲の中で使われる音があらかじめ分かるようになるので読みやすくなります。


よくレッスンなどで「練習してないから弾けません」というケースがありますが、練習したかどうかは関係なく「もともと弾けません」ということです。練習するだけで何でもどんな難曲でも弾けるならこんなに苦労しませんわ。


これまでレッスンで「ここからここまで宿題!」とか一度も言ったことがないのも感覚的にこういうことだったのかと思います。ピックの動かし方とか、楽譜の読み方、調性の話など本当にたくさんの要素があるので、生徒がどこで引っかかっているかを解決すれば、自動的に弾けるようになります。引っかかっている部分というのは、なかなか生徒自身では分かりにくいので、私が実際に見て伝えたり、発見のコツを教えたりしています。実際に見て音を聴かないと分からないので、オンラインレッスンが何となく気持ち悪くてやりたくなかったのは、このせいだ。


ピックは「まっすぐに」とか「垂直に」とか「脱力して」とか「しっかり当てて」とか「弦は2本とも弾いて」とかこれまで言われたり本に書かれたりしていますが、もっと突き詰める必要があります。例えば、アライグマのYouTube動画で説明したように、「弦を2本振動させる」ことと「ピックを2本ともに当てる」ことはイコールではありません。弦を弾く手の動きは惰性で脱力していますが、弾いた後に正しい位置で止めるのには力が必要です。弦を移るときは「まっすぐ」には動きません。


「方法を考える練習」で正しく弾けるようにして、「反復練習」で慣れて余裕をうみだすことで、また新しく気づいたり考えることで曲の内容の理解を深めていきます。

ソロ曲の弾き方



とても良い練習を思いつきました。
例のウイルスの休み中に動画でも説明しましたが、メロディとコードから自分で自由に音を付けます。メロディより低い音で伴奏部分を付けると効果的です。その後、自分で弾いた通りに音符を書き込みます。

・伴奏部分の付け方の練習
・コードの構成音を覚えられる
・音符を見てコードが分かる
など。

コードの書かれていないクラシック曲を弾く時にも役に立ちます。また、どんな曲でもマンドリンソロ化することが、できるようになるはずです。

マンドリン合奏のトレモロについて




トレモロの速さや音色は常に一定ではなく、時と場合により変化します。複数人で同じメロディをトレモロで弾く場合や和音を響かせる場合など、トレモロを良く聴き合い揃えるのが基本です。実験して音を聴き比べるとよく分かります。揃わない場合は、余韻の響きが豊かになるよりもピック音の方がたくさん聴こえることになります。

レッスンで色々実験をしていますが、まず手元が見えるのが一番合わせやすいです。手元が見えなくても音さえ聴こえれば相手がどう弾いているか想像がつくので歩み寄ることは可能です。最初は難しいですが慣れれば出来ます。厳密に狂いなく合わせるのは不可能ですが、互いが無関係なトレモロをしているよりも、歩み寄ることで少しは効果がでるものと思います。このお互いの歩み寄りが重奏の面白いところですね。

録音で実験してみました。メトロノームは不使用。最初に録音して、それをイヤホンで聴きながら4回録音しました。全部揃えたつもりですがメトロノーム不使用だとこのあたりが限界です。音を聴くと揃っている部分とそうでない部分の差が良く分かります。人間どうしでやればもう少し歩み寄れるのではと思います。