数年前、
隣町の小増な梅酒を
購入したことがある。
おうすの里という
会社で作られている
梅酒である。
それ以来、
毎年カタログが
送られてくる。
カタログ内には、
美味しそうな梅酒だけでなく、
梅干しもプッシュしてある。
中でもこの梅干し、
価格がえげつない。
9粒で¥10,800である。
1粒¥1,200って、
食べてみたいけど、
お金出してまでって思う。
ふるさと納税があれば、
ルビーロマンの時のように
トライしてみるのだが。
ルビーロマンは
初せりのご祝儀価格で
あったものの、
1房30粒で140万円。
それとは比較できないものの、
たかが梅干しに
かける金額ではないが、
どんなものなのか
食べてみたい気持ちはある。
数年来の祈りが通じたのか?
鳳凰梅をいただいた。
早速食べてみる。
個包装の梅干し。
初めての経験。
そこそこデカい。
酸味はあるものの、
旨味や甘味や塩味のバランスがよく、
このままでも美味しい。
たっぷり肉厚。
とても美味しくいただけた。
あまりにも美味しかったので、
大げさに感謝を伝えたら、
他の梅干しも
アソートとして下さった。
上から順に、
宝玉神梅、
梅美事、
京一輪、
献上梅。
鳳凰梅は
そのままでも美味しかったが、
やっぱ白飯と一緒に
食べる方がええやろ。
白飯と梅干し。
シンプルでいて
最強のコラボ。
炊飯してみた。
そして、
白飯と共に、
5種食べ比べてみた。
鳳凰梅。
塩分約3%。
¥1,200/粒。
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鳳凰梅「ほうおうばい」
聖天子が治める平和な世にのみ舞い降りる、伝説の霊鳥「鳳凰」。その鳳凰を仰ぎみることができたなら、まことに縁起良し。鳳凰梅とは、鳳凰に出会うがごとく万の粒から選りすぐった希少な一粒が故。伝説を冠するにふさわしい、至極の梅をご賞味あれ。(HPより引用)
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宝玉神梅。
塩分約8%。
¥626/粒。
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宝玉神梅「ほうぎょくかんばい」
代々、梅づくりをしながら、収穫した梅の実の中から大きさ、熟度、色合いなどひときわ見事に育った梅を塩漬けにし、神棚に供えてその年の実りに感謝をしてまいりました。宝玉神梅は、土を耕し木を育て、花を咲かせて実がなるまでの長い年月、手塩にかけて育てた梅の木からの贈り物です。親しい方への贈り物として宝の一粒をお使いくださいませ。(HPより引用)
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梅美事。
塩分約8%。
¥720/粒。
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梅美事「うめみごと」
収穫した梅の実を見て思わず口にした言葉は「美事」でした。完熟した梅の実の香り、大きさ、やわらかさなど、城州白の中でも際立つ美事な梅のみを揃えました。(HPより引用)
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京一輪。
塩分約3%。
¥388/粒。
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京一輪「きょういちりん」
凛と光彩を放つ梅一輪。その雅な風情をなぞらえ、一輪選りの完熟梅を、蜂蜜風味で仕上げた京の梅の新境地。蜂蜜の甘味で、さらに磨きがかかったまろやかな味です。小袋詰めを桐箱入りでお届けします。(HPより引用)
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献上梅。
塩分約10%。
¥388/粒。
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献上梅「けんじょううめ」
甘すぎず、すっぱすぎず、塩辛すぎず、差し上げた方、いただいた方、共にご満足いただける京梅干しの最高峰です。小袋詰めを桐箱入りでお届けします。(HPより引用)
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さぁ、食べるとなり、
昇降順を迷ったものの、
下から食べてみた。
¥400/粒の梅干しと思うと
高価であるが、
このラインナップからは霞む。
5種の中では
一番塩分濃度が
高いだけあって、
一番塩味を強く感じる。
しかし
一般的な梅干しより
塩味を感じないのは、
酸味と旨味と甘味の
バランスがいいからと考える。
京一輪は、
鳳凰梅と同じ3%である。
それゆえに、
甘味と旨味が際立つようである。
しかし、
鳳凰梅と比較すると、
甘味は少なく、
酸味を多く感じる。
梅美事は、
宝玉神梅と同じ
8%の塩分濃度である。
しかし、
塩味が強いようには感じない。
むしろ、
酸味がしっかりと際立ち、
それに伴い
旨味と甘味も前に出てきている。
宝玉神梅は、
先ほどの梅美事と
同じ塩分濃度であるが、
梅美事の方が
酸味と旨味を強く感じる。
作り方というより、
チョイスする梅の状態の差
なのかもしれない。
鳳凰梅は、
甘味、旨味、酸味、塩味の
バランスがとてもいい。
また、
梅干しとは思えない高貴な
(多分プラシーボ)香りもある。
これが梅干しなのか?
完成された1品料理のようにも感じる。
5種類食べて感じたことは、
5種類ともに味覚のバランスがよく、
また各々の風味に個性があり、
どれも美味しかった。
塩分濃度の違いで
味覚が大きく変わるのも
面白かった。
個人的には、
鳳凰梅は美味しいが、
そのまま食べるより、
お茶漬けとか、
炊き立てご飯とかで
食べたいので、
塩分濃度をもう少し
上げて欲しかったかな?
貴重な梅をいただき、
ごちそーさんでした。