西は冷たく光る氷の鉄屑。
東は熱く火を噴く大福。
西に行っても、東に行っても。移動の時も、暗い霧の中で目を閉じる。

目を閉じてるだけだからね。
耳を澄ませてるからね。
だからお願いだよ。
「上るよ。」そう言って、力一杯踏むペダルにあわせて声を掛けてくれてたよね。

・・・要らない時もきっとあっただろうけど。そう、ずっとそうして来たのに。


丸く丸く。
大きく大きく。
赤く赤く。
もし木から落ちたら、転がりたい方に転がれって。
大丈夫だよって。

そんなはずだったのに…
あまった招待券なのでどうぞって言われて。

売り場に向かう花壇の南側でもらったチケットが、しばらくたったら曇り空を運んで来た。

楽しみに楽しみにしてたのにね。

北側から向かえばよかったと心の中で何度も繰り返す。

いったい誰に許しもらおうとしているの。