僕的に超話題の映画を2本見てきた | ももクロ(特にれにちゃん) に傾倒する書き物

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「エヴァ」と「すくってごらん」

それぞれ日曜日と月曜日に。ぼっちで。

 

一見、何も共通するところはない映画を、どうやって上手く結論で繋げるか。

僕の興味という大きな分類では一緒だが...

 

今回は、その結論の繋げ方に挑戦してみようと思う。

※考察系ではありません

※ネタバレが含まれます

 

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エヴァの話

アニメーション化されたのは、僕が小学校高学年くらいの時のこと。

当時のアニメやオタクの社会的地位は、人が害虫を見つけた時のような扱いだった(僕調べ)

漫画といえば、ジャンプ、マガジン、サンデー、チャンピオン。

 

そんな時代に突然、話題沸騰になった感覚がある。

ノストラダムスの予言や、終末思想(北斗の拳とかもかな?)が流行し、UFO、UMA、心霊番組。

バブル後の少し下がり気味の時代に、オカルトや(危機的な)非日常を扱う番組や書籍は沢山あった。

 

当時、エヴァのアニメを製作していたのは、ガイナックスという会社で、エヴァ以前の作品にも「トップをねらえ!」「ふしぎの海のナディア」など、ロボットや宇宙、陰謀、古代兵器など、どこかエヴァに繋がるキーワードが含まれていた気がする。

 

僕の大好きな理論、マルチバース宇宙論からすれば、想像しうる宇宙は全て存在するわけだから、どこかでそんな世界があるかもしれないワクワクがある。(世界線というワード好き)

 

 

地球やキリスト教、使徒などや身近な神話を絡めたストーリーに、解釈を持ち、視聴者に深読みさせる手法は、オカルト要素が多ければ多いほど一般的な認知度が上がっていったし、映画化されリリース期間が空けば空くほど、見る側の僕らが歳を重ねることと比例して、社会的影響力が増えていった印象だ。

 

(そして、ちょうどいいエロス。

中学校の時の僕には、加持とミサトのベッドシーンはとっても魅力があった。

人の裸や、体の線が出るプラグスーツなど、ヴィジュアルでも、常にそのエロスは存在し、2次元オタクさんは興奮したに違いない。3次元好きの僕でさえ興奮したのだから。)

 

都市伝説の始まりは、怪談や怪奇現象だと感じている。

 

僕のこの世においての解釈では、魂自体が高次元のものであるということ。

3次元でしか観測できない僕らには、肉体があることで存在を感じられるものがそれ(魂)だけど、理論的な物理学では11次元などの簡単には理解の及ばない次元があり、きっと魂の存在できる次元は、3次元よりもっと高い次元なんだと思っている。

 

(少し今回の映画の感想を。

今回は4DX/2Dという、映像は2Dで、他は稼働する椅子や風、ミストなどそこの部分で4DXな方法で視聴した。

人によっては、酔ったり、映画に集中できなかったりするんだろうけど、遊園地にもそんなアトラクションがあった気がするので、僕は楽しめた。)

 

「ニアサー」と呼ばれる、サードインパクトに近い形の世界的変化をした後の世界が描かれていた。

アスカに思い入れのある男子には、垂涎ものの全裸シーンや、へこみそうになる恋愛模様など、エヴァの楽しみ方には「病む」登場人物に感情移入するという楽しみ方もある。

 

そして、物語は完結へと向かい、後日談的なエンディングが流れ、賛否あれどエヴァは「終劇」した。

 

シンジの背負う、父から母への偏った愛。から始まる物語は...そこは触れないでおきます。

 

 

すくってごらんの話

粗筋は、個性の強い左遷された銀行員が、地方で仕事以外の情熱を燃やしたり、恋愛をしていく中で、金魚すくいに出会い、最初は見下していた、田舎の人達とヒロインへの想いが描かれている作品。

漫画の情報やPRのための動画を見てもらって、映画も映画館で見たら大体分かっちゃうくらい。

ストーリー的には何も難しくないけれど。

 

僕はモノノフなので、純粋な目で見ることは難しいけれど、贔屓せずに見ても、新しい表現に挑戦した素晴らしい映画だったと思う。

その表現とは、雑な言い方をすればTOKYO TRIBEの様に、曲中にかなり歌唱の入ったミュージカル。

TOKYO TRIBEはヒップホップに偏っていたから、一緒にしたら怒りたくなる気持ちも分かる。

 

もちろんタイトルには、すくう(液体から金魚を)、救うの意味があることは、見なくても何となく分かるだろう。

 

吉幾三じゃないけど、タクシーも無いような田舎の町にやって来た香芝さん。

町の中で、金魚屋さんを営む生駒(ももクロの担当百田夏菜子)さんに出会い、惚れる。

 

細かい説明はしないので、是非とも映画館で見て欲しい。

 

2人の主人公の共通点は、音楽に心を打たれることが出来るハートの持ち主であること。

 

夏菜子に関して言えば過去に「NO MUSIC MY LIFEでもいける」などと言っていた程、音楽に関して無頓着だった経歴がある。

映画では、歌唱(ミュージカル)部分がないシーンに関しては、基本的に効果音やBGMが無く、余計に挿入歌が際立っていたように思う。

 

ヒロイン役の百田夏菜子さんは、世間から話す声、歌う声がしっかりと評価され、自己評価の低かった声も、「誰かに好きだと言ってもらったことで、自分でも自分の声が好きになった」と話している。

 

本編映像の中身と言えば、海外のミュージカルを想像されると大間違いで、落ち着いた世界観だけど艶やかな、日本的な美しさがあった。

一度訪れてみたくなるような、異世界観のある路地や、お店の中、お祭り会場。

昭和っぽさの残る、社宅内など。

全編通して日本特有のノスタルジーを感じさせる映像だった。

 

モノノフ補正は入るものの、あの夏菜子の歌声はとても耳障りが良く、尾上松也さんの歌声も包容力があり、お互いのバランスも良かった(僕は何者なのだ?偉そうに)

 

(残念なのは、93分しかない尺。

もうちょっと募る想いの部分を増やしてもらえたら、もっと感情移入して見れたかなぁ。

いや、もちろんそれでも堪能はしたんですがね。)

 

 

繋がる...のか

どちらの映画においても、「すくう」がテーマだった。

世界や人類を。と、愛する個人や周りの人々を。

スケールに差はあれど、どちらもすくってきた。

 

自己中心的な心を持つ主人公が、愛を持ってすくいたい相手がいること。

 

エヴァで言えば、様々なカップルの愛。片想いの愛。家族への愛。自分への愛。が入り乱れ、いずれは人類や地球上全ての者への愛へと広がって行ったと思う。

 

すくってごらんもエヴァ同様ではあるけども、すくったのは映画内の世界もだし、周りにいる僕や視聴者もだと思う。

 

そして、つまづいた人間が立ち直るための葛藤や、本気になることの美しさも描かれていた。

 

また、両作品とも使用される楽曲が、いい意味で狂気を感じた。

ニアサー含め、そのタイミングでの第九。

感情を押さえきれず思わず口に出すラップ。

どちらも、作品にのめり込むためのスパイスが強めな挿入するタイミングだった。

 

結果として、音楽と愛が2つの作品を繋げた。

2日連続で全く違う作品を見ていたようで、刺激されたのは、主にこの「音楽と愛」だった。

(アニメと実写の差はあれど、どちらの映像も目が離せないほど刺激的で優美な映像だった)

 

シンジにも、香芝にも物語は投げかける。

「すくってごらん」と。

 

何をどうすくえたのか、それは皆さんの目で確かめて欲しい。